内容説明
いいたい事はなんだってはっきりいう転校生の真中さん。いっていることはまちがってないんだけど、正直うざい。だって、まちがったことなんてそこらじゅうに転がっていて、そういう中でぼくらはがまんしたり、見て見ぬふりをしたりして、毎日をクリアしているんだから。面倒なことやトラブルをさけて生きてきたぼくのゆるゆるとした毎日は、真中さんによって一転した。
著者等紹介
いとうみく[イトウミク]
神奈川県に生まれる。『糸子の体重計』(童心社)で第46回日本児童文学者協会新人賞、『空へ』(小峰書店)で第39回日本児童文芸家協会賞を受賞
こがしわかおり[コガシワカオリ]
埼玉県に生まれる。出版社勤務を経て、フリーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しょこ
40
チキンってそっちのチキンね~(´艸`*)てっきり鶏を育てる話かと。笑。 日々の災難から逃れるため、事なかれ主義でまわりのトラブルからできるだけ逃げてきた主人公の拓ちゃん。そんな拓ちゃんの前に転校生の真中さんが現れ、拓ちゃんをはじめ学校のみんなに変化が…。ほんっと女子ってめんどくさいよねー。正直であること…これって大人でも結構難しい。素直であること…これまたしかり(;´∀`)2018/10/07
tan
38
転校生が嵐を巻き起こしそして去っていく。児童書のあるあるパターンでしたがさくさく読めて子供向けには良かったと思います。ただ、この主人公の女の子が肖像画に対してあやまれと言ったり人のことをチキンだと言ったりと自己中に見えてしまい、小学生としては可愛げがなくあまり好きになれませんでした。絶対正義的でのまっすぐさはあっても素直な性格ではないような気がします。もう少し子供らしさを前に出して描いて欲しかったですね。2017/11/29
sui
37
『二日月』が良かったいとうみくさん。こちらは2017年高学年の課題図書。何かとタイミングが悪くトラブルが嫌いで弱気な拓のお隣に引っ越してきた真中凛。間違った事が嫌いで誰に対してもハッキリとモノを言う凛に振り回される拓とクラスメイト・・・。真っ直ぐすぎる凛が痛々しくて、少し苦手でした。でも、誰かが傷付くことを一番恐れている優しい子だった。どんな時も周りの気持ちを思いやれる拓ちゃん。他のクラスメイトもそれぞれ個性的だけど、ちょっとだけ角を丸くしたらこんなに上手くいく。爽やかな読後感で感想文も書きやすそう。2017/06/04
ミーコ
34
いとう みくさん 3冊め。子供の世界も大変❗️ ぼく こと拓くん トラブルに巻き込まれたくないのに 何故か巻き込まれてしまうタイプ。お隣の 仲良し麻子さんの孫 真中凛ちゃんが引っ越してきてから学校生活がガラリと変わります。何にでも正義感が強く ズバズバ物を言ってしまう凛。当然 クラスの中が揺らいでしまいます。でも本当は心細さも同居してたんですね。息苦しさも感じましたが、良い読後感でした。女の子の世界って難しい❗️ 小学生の子供達にもオススメです。2019/05/21
mincharos
33
息子が絵本ではなくて児童書に興味が出てきたようで、最近図書館に行くと児童書のコーナーも見るようになった。そんな中で借りてみたこの本。17年の課題図書だったらしい。何でもズバズバ正しいことを言う凜。常に空気を読んで争い事を避けるように生きてきた僕。凜が転校してきたことで、僕の平穏な日常は変わってしまった。そんなストーリー。僕が凜と関わっていく中でどんどん成長していく様子が見ていて気持ちがいい。私も僕みたいなタイプの子供だったから、凜みたいな友達に憧れたなぁ。息子が上学年になったらぜひ読んで欲しい。2018/06/09