内容説明
マーヴィンは、クラスの先生に、一週間るすのあいだ、老犬ウォルドーの世話をたのまれます。はじめてのアルバイトに、はりきって先生の家へ出かけるマーヴィン。友だちに世界一、運のいい子とうらやましがられます。ところがウォルドーは、まったくえさを食べてくれません。マーヴィンのなみだぐましい努力で、やって食べてくれたと思ったら…。
著者等紹介
サッカー，ルイス［サッカー，ルイス］［Ｓａｃｈａｒ，Ｌｏｕｉｓ］
１９５４年、ニューヨークに生まれる。カリフォルニア大学、サンフランシスコのロースクールで学んだ後、法律関係の仕事をしながら執筆を続けるが、１９８９年から執筆活動に専念。１９９８年の“Ｈｏｌｅｓ”（『穴』（講談社））で全米図書賞、ニューベリー賞などを受賞。テキサス州在住
はらるい［ハラルイ］
下関市に生まれる。児童英語講師をへて翻訳をはじめる。さいたま市在住
むかいながまさ［ムカイナガマサ］
１９４１年、鎌倉市に生まれる。上智大学卒業後、出版社勤務をへて画家となる。鎌倉市在住（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
93
小学生の男の子が、自分のクラスの先生に先生の犬の世話を頼まれるお話です。世話をしたら、お小遣いがもらえるのでマーヴィンは張り切るのですが、お年寄りの犬ウォルドーはまったく食欲がありません―――。マーヴィンの初めてのアルバイトはほろ苦いものでした。それでもベストを尽くして、責任を果たすことを学べたことはプラスになるでしょう。ペットはかわいいだけではなくて、命の重みを子供に教えてくれる存在でもあります。マーヴィンの努力を心から認めてくれた先生は、素晴らしい教育者だと思いました。2014/01/08
めしいらず
44
先生に見込まれ、犬の世話を任され、その信頼に背くまいと、責任を果たそうと精一杯な少年の健気さ。だけど偶然にも不運が重なってしまう。それでも、大人ですら慌てる状況の中、投げ出さずに見事やり遂げる。そんな彼なのに、周りの友人たちが投げかける不理解、無邪気だけど心ない言葉や態度が、ココロに痛い。先生が他でもない彼を選んだ理由が、読んでいるうちに腑に落ちる。2014/01/10
かおりんご
25
読み聞かせ（204）児童リクエスト。長いので分けて読みました。なんというか、ヘビーです。死んじゃうからね。周りの子の心ない一言が、グサッと来ます。2017/12/01
ぱんちゃん
13
[小学２年読書感想文選本]大号泣でした。始めに一人で試し読みして泣き、読み聞かせして号泣しました。アメリカの独特の学校生活や交遊関係が馴染めなかったけど話の題材としてはとてもよかった。読み聞かせるにはボリュームがあったけど、これは一気読みしないとダメな本でした。息子も終盤泣きながら聞いていてこれを感想文にしたいと言うので、上手く誘導しながらまとめていこうと思います。2018/08/20
おはなし会 芽ぶっく
11
担任のノース先生に呼ばれたマーヴィンは１週間老犬のウォルド―のお世話を頼まれます。一生懸命お世話をしていたマーヴィンですが、ウォルドーは約束の１週間の前日天国へ。思わぬ結果ですが、先生の言葉に救われます。泣きながら読んでしまいました。2018/10/01
