感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶりん
11
各地の豪族と大王との関係性、中国や韓国との関係を倭が記録として残さなかった物を検証して提示してくれていた。葛城氏、和爾氏、吉備氏の豪族の栄枯盛衰も興味深かった。世界遺産登録を願う百舌鳥古市古墳群の「天皇陵」として治定された物も被葬者は不明なものが多い。学術的な解明も必要だろうなあ。2017/11/29
惰性人
0
天皇制国家の成立の過程を雄略朝と継体朝にスポットをあてて解き明かす、マニアックな本です。各地の古墳の解説が興味深いです。2012/10/15
ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね
0
古墳や出土品などから具体的に古代を考えていく部分が多かったので、その方面が好きな人には特におすすめ。私は、上野誠氏、辰巳和弘氏との鼎談が面白かった。考古学は出土した石や金属で分析する、民俗学は藁や食物など消えてしまった有機物をイメージする。文学は、伝承や言葉に宿る意味合いから考える。謎解きは、どんな分野でも、多角的に見た方がより真実に近づけるのだ。2020/07/31