愛されたい、愛せない―アダルト・チルドレン

愛されたい、愛せない―アダルト・チルドレン

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784576990637
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0095

内容説明

子供のころに十分な愛を受け取ったことのない人はどうやって人を愛したらいいかわからない。そして、愛されたいという強い渇望を抱きつづける。そのアンバランスは、恋愛をつぎつぎに破綻させてゆく。しかし、その迷路にも出口はある。「負のパターン」に気づいて手離せたとき偽ものではない本当の愛が人生に生まれる。

目次

第1章 恋愛に表われる心の光と闇
第2章 愛されなかった経験が生む“渇愛”
第3章 子供のころに築かれた人間観は恋愛を左右する
第4章 失われた自尊心が歪める人間関係
第5章 暗い世界観が愛と希望を奪う
第6章 心の癒しと回復

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みゃーこ

38
辛い過去を直視し、パターンの源流を認識する。コントロールドラマ無意識に操られてきた人との関係の取り方に直面する作業。感情は表現されないと内側に沈殿してやがて爆発し自他を傷つける暴力を帯びやすい。また世代間伝播の問題を乗り越える、自分だけで断ち切ることが大切。失敗も含めすべて必要なことだったと受け止め、余裕をもった見方を身に着けることで人にも自分にも優しくなれると信じる。本当に自分がどうしたいか、自分自身を取り戻すことで、人の期待への過剰適応から解放され自分の意思で選択肢そのことだけに責任を感じることが可能2015/06/24

tori

7
アダルトチルドレン(AC)に陥ってしまった人たちへ捧げる本。生きづらさを抱えながらも気付かないことで負の連鎖を繰り返す。様々なACの方々の事象が異なるパターンで描かれており、「もしかしたら私は」と思う方は是非向き合って欲しい。再生への手掛かりは少ないが、気付きとしては十分だと感じた。2020/04/24

まいこ

4
何人もの、生きることがつらい人が登場する。読み終わって、雰囲気の良い自助グループに参加してきたような気持ちになった。どの人のエピソードにも共感できるところが多く、自分の不器用さや不自由を改めて実感した。これは他者の語りがなければ、自分だけでは当たり前に思っていたことだと思う。小難しい理屈ではなくて他者の体験(それも劇的なものではなく、内面的なもの)が私には一番の力になると感じる。2014/06/24

mintclover1028

3
高校生の頃に読んで衝撃を受けたのを再読。あの時この本に出会っていて良かったと思う。うまくいく、成功する、という道が信じられないために、悪くなる、という道しかその人には残されなくなる。そして、破局へと一直線に進み、「ほら、やっぱり」と思うのだ。愛に不器用なのは自分の責任ではない。ただ、結果として、現象として、起きてしまっていること。そのパターンに気付くことで、それを手放す第一歩がはじまる。…今でも、気付けていない自分のパターンはあるのだろうか。2013/03/09

suu

2
生まれた時から親に依存することなく正常に生きられる人は誰もいない。もし、依存すべき親が不在だったり、適切な教育を受けたり、適性な依存を許されなかったりしたらどうなるのだろうか。その人は異常を正常なものとして、つまり他の家庭も皆同じ境遇だとして自らを抑圧して生きることを無意識のうちに強制される。やがて社会と関わるようになると、自らの異常性に気がつく人もいれば、気づかない人もいる。この混合状態が社会の正体であり、ACの人は苦しみの渦中に生き続ける。ACを自認し、自分の人生を生きることで幸せは訪れるはずだ。2015/07/05

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