出版社内容情報
危機が訪れた時にリーダー(大石内蔵助)はどう組織をデザインし、プロジェクトを成功させたか? 熱い物語を徹底的に史料に基き図解
内容説明
前代未聞の危機!!リーダー(大石内蔵助)は組織(約300人)と予算(約8300万円)をどうデザインしたか?一級史料にもとづき大プロジェクトを解説。イラストでわかりやすく江戸時代、武士の社会をつかむ。
目次
第1章 江戸城松之廊下事件(「赤穂事件」の発端;松之廊下刃傷事件 ほか)
第2章 討ち入り前夜(浅野家再興工作の開始;血気に逸る江戸強硬派 ほか)
第3章 いざ、討ち入り(討ち入り前に吐露した思い;討ち入り道具の購入 ほか)
第4章 その後の赤穂浪士(亡君への報告;仇討ちを称える江戸っ子 ほか)
終章 討ち入りの舞台を歩く(赤穂事件関連年表;主な参考文献)
著者等紹介
山本博文[ヤマモトヒロフミ]
1957年、岡山県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大学院人文科学研究科修士課程修了。文学博士。東京大学史料編纂所教授。1992年、『江戸お留守居役の日記』(読売新聞社、のち講談社学術文庫)で第40回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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assam2005
19
先日読んだ「決算!忠臣蔵」の基を書いた山本博文先生の監修。こちらもいろんな視点から見えた忠臣蔵を経理的にも説明されており、「決算!忠臣蔵」に繋がるものがあります。ふと、思ったのが「武家特有の喧嘩両成敗。それと対局にある現代。暴力を一方的に振るった者が悪とされている現代なのに、何故か忠臣蔵は両成敗にならなかった事に引っかかりを感じる」ということ。日本人特有の「義」を思わせるからだろうか。これって海外では理解されないのかな?2020/02/13
まい
10
図書館本。聞いた事はあるけど、ドラマでも観たことがなかった忠臣蔵。図書館で目に留まったので借りてみる。かなりわかりやすかったです。浅野内匠頭が吉良上野介に斬りかかった本当の理由がわかっていないのは残念。でも、喧嘩両成敗と幕府が下さなかったので、討ち入りを決めるなんて、武士は忠義に厚すぎる。直前に逃げた人もいるのは人間らしいというか、なんというか。メンバーを見ると親子が多く、大石内蔵助の嫡男なんてまだ16歳。死を覚悟するには早すぎる。そのうちお墓のあるという泉岳寺へ行ってみよう2020/02/16
C-biscuit
9
新品購入。個人レベルの問題であるが、新撰組ほど一人一人が分かりづらく、赤穂47士は大石内蔵助と堀江安兵衛くらい知らなかったw。そう思えば、比較するものでもないのであるが、新撰組は魅力的な人物が多い。話を戻すとこの本は図鑑と言うことになっているが、販促の帯がリーダーは組織と予算をどうデザインしたかというビジネス感覚とも捉えられるような紹介である。実際そういう部分もあるのであるが、残念ながらそういう切口の本ではない印象。それでも当時の物価などを垣間見ることができる内容で面白かった。図鑑らしく使えるとは思う。2020/04/22
八雲
7
昭和62年か63年位だったかなぁ。 日本テレビの年末時代劇で「忠臣蔵」を観たのがとても記憶に残っていました。 とてもわかりやすく解説されていて、懐かしく思いながら読みました。 2020/01/04
バーベナ
6
知っているようで、分かっていなかった忠臣蔵。松之廊下からは1年以上経っての、念入りな討ち入りだったのね。イラストが可愛くてツボ。2020/01/06