出版社内容情報
旅籠付きの小料理屋のどか屋。今日ものどか屋に、さまざまな人々が訪れる!
内容説明
江戸近郊の造り酒屋「武蔵屋」に家を飛び出した末っ子から文が届いた。博打でつくった二百両を使いの者に渡してほしいというのだ。旅篭付き小料理のどか屋の時吉は常連の大橋季川から相談を受け、文の背後に“からくり”を感じ取って…。せがれに成りすまして年寄りから銭を騙し取る悪い奴は許せない―。刀を包丁に持ちかえた元侍の料理人が立ち上がる。
著者等紹介
倉阪鬼一郎[クラサカキイチロウ]
1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。印刷会社勤務を経て1998年より専業作家。ミステリー、ホラー、幻想、ユーモアなど、多岐にわたる作品を精力的に発表する。2008年「火盗改香坂主税影斬り」(双葉文庫)で時代小説家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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真理そら
28
終盤に登場する松四郎の母の場面が好きだ。この作者のふわっとした「この世の人でないモノ」の描き方が好きだ。2019/02/02
たんぽぽ
28
安定のマンネリ(笑) 一話完結の時代劇ドラマをを楽しむ感じ。 今回はお江戸版おれおれ詐欺(おとっつぁんだまし)がテーマ。そんなところも、娯楽時代劇風かな?2017/08/04
はにこ
21
江戸版オレオレ詐欺。昔からありそうだー。昔もやっぱり老人がターゲットだったのかな。子供を思う気持ちを踏みにじるなんて最低だよね。初登場の韋駄天さんも良い感じ。絵師になったおなおちゃんが稀に出てきてくれるところが嬉しい。松四郎のピンチを救った亡き母に思わずうるっときた。千ちゃんの可愛らしさがたまらない。もはや母親目線で見てしまう。2020/09/20
ううち
14
第20弾。江戸のオレオレ詐欺。いつの時代も楽して金儲けしようとするやつがいるもんですね。千吉が成長してきました。2019/07/12
ざるめ
14
「おとっつぁんだまし」と書くと可愛らしい感じがするけれど「オレオレ詐欺」だよ(>_<)二百両だよ!Σ(×_×;)!のどか屋のお馴染みのメンバーが悪事を暴く(^^)千ちゃんもスクスク成長中♪包丁の練習に加え、出汁を引く練習も(^-^)2018/09/27