出版社内容情報
書下し。俊英による、予測不能な怒濤の官能エンターテインメント!
内容説明
42歳でコンビニ・ブンブンの雇われ店長をしている夕樹は、元警部補。とはいえ、店に立っている間は、始終女性客の顔を見ながらよからぬことを想像している。ある出来事をきっかけに、パートの人妻やバイトの女子大生に言い寄られるようになるが、かつての同僚から協力を求められた事件の犯人の女にも迫られてしまい…。期待の若手による、書下し官能エンターテインメント!
著者等紹介
日下忠[クサカタダシ]
1968年、静岡生まれ。二見文庫『濡れた花びらたち』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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古本虫がさまよう
1
芥川賞を取った村田沙耶香氏の『コンビニ人間』のパロディか。あちらは30代半ば過ぎの未婚の「女性店員」が主人公。こちらは元刑事で、訳あって退職してコンビニ店長になった独身中年男が主人公。風俗でしか性処理できなかったのに、店にやってきた「強盗」を撃退してからウンが向いてきた店長。アルバイトで雇っていた人妻店員やら、同じマンションに住む母娘やらと。ある強姦事件がらみで、コンビニを介在してストーリーが展開していく。まずまずの作風。「臭いフェチ」的な筆致には若干辟易。睦月影郎さんの影響を受けているから仕方ないか?2018/09/30