内容説明
１４世紀イタリア。内乱下のモンテヴェルデ共和国から、大公家最後の生き残りである一人の少女が、密かにイングランドへと逃げのびた。それから十数年―美しく成長した少女エレナはさまざまな思惑のもと、祖国で力をふるうリアータ家へと嫁がされる。だが航路イタリアへと向かう先に待ち伏せていたのは、“カラス”の異名をもつ海賊アレグレートだった。冷酷で美しく、謎めいた影を持つ男。が、やがてエレナは驚くべき彼の計画を知ることになる…。華麗な筆致で綴られる、圧巻のヒストリカルロマンス。
著者等紹介
キンセイル，ローラ［キンセイル，ローラ］［Ｋｉｎｓａｌｅ，Ｌａｕｒａ］
地質学者として石油会社に勤務したのち、１９８６年に作家としてデビュー。９１年に「Ｐｒｉｎｃｅ ｏｆ Ｍｉｄｎｉｇｈｔ」でリタ賞（年間最優秀ロマンス）を受賞、ＮＹタイムズのベストセラーリストにもたびたび名を連ねる実力派作家として、多くのロマンスファンを魅了している。現在は夫とともに、ニューメキシコとテキサスを行き来する生活を送る（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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choco
12
辛かった…。さっくり読みたい夜には高尚すぎる。時代は1300年代の欧州。若い公女のヒロインは嫁ぎ先へ向かう航海中に麗しき海賊に拉致されちゃう。ここまではいい。背が高く黒髪に華麗な顔立ちの海賊。ヒロインは目が覚めたら結婚の儀が終わってた。海賊は常にヒロインに焦がれるような眼差しで…ここまでもいい。ただここらから国取り物語に変わっていくにつれて文体も入り組み、芝居掛かった会話は相関関係が不明瞭になってどんどん消化不良。可愛いヒロインが心を完全制覇した海賊にプチSMするのはちょっとした娯楽ね。アリですw2016/08/28
Michelle
11
これ、賞もらってるのか。世間の評価と自分の好き嫌いは全く別ということを思い知った。中世イギリスから始まり、舞台はイタリアへ移る。当時のイタリアは小さな国に分割されて統治されていて、その中のモンテヴェルデ公国のお家騒動の話。世界観、宗教観が好みではない。ヒロインは支配的で、ヒーローが弱々しいというか、女々しい。どちらにも好感が持てず途中からとばし読みしてしまった。2023/05/21
をり
5
もうロマンス小説の範疇を越えた大河ドラマだわ。最初はただのおてんば娘だったヒロインが、ヒーローとの出会いや自分の生い立ち、逃れられない運命を前にして成長していく姿は尊敬すら感じる。あと、男らしいけどMっぽいヒーローがツボだった。ただ！長い…700p半。覚悟していたとはいえ、長い…。自分の堪え性と読解力のなさを思い知らされた一冊でもあった。2014/06/10
romance_holic
2
またまた実力のある作家さんの作品が日本に紹介されました～。実際の歴史背景も踏まえた細かい舞台設定、目を離せない骨太の展開、もはやヒストリカルの古典作品アンジェリクなどの雰囲気が好きな方にはぜったいおすすめ。 最初はアン・スチュアートのようなノワールヒーロー？？？ と思えたヒーローの腹黒さや迫力でしたが、恋に落ちると・・・その落差がいいかんじ！ 2008/12/14
nayui
2
★★☆☆☆2010/04/26
