郵政の父 前島密と坂本龍馬

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  • サイズ B6判/ページ数 326p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784576042206
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

内容説明

まったく同じ年に、よく似た人物が二人、日本の北と南にわかれて生まれ、青春を駆け抜けた、という点綴の物語が本書である。実は、密と龍馬―この二人、多少の曲折はあったものの、ほぼ同じ志を抱いて、同様の学問=蘭学→兵学→陸上砲術→海上砲術→海軍・海運と進み、ともに同時代にとっては稀有な、異才を発揮した。変わり者と評価された点でも、二人は似ていた。が、何よりこの二人の同窓生は、明治維新という未曽有の変革に遭遇し、まったくといっていいほど先行きの不透明な、読みきれない未来に対して、日本の進むべき方向を具体的に示した点が際立っていた。―「構想力」といってよい。のちに“日本郵政の父”と呼ばれるようになる前島密の生涯を客観的に見れば、なぜ、彼が龍馬と比べられたのか、どこが酷似していたのか、「構想力」とは何か、が明らかになるにちがいない。

目次

序章 前島密と坂本龍馬の「構想力」
第1章 若き日の前島密と坂本龍馬
第2章 維新回天の日に向かって
第3章 明治新政府の旧幕臣
第4章 日本郵政の創業
終章 その後の前島密

著者等紹介

加来耕三[カクコウゾウ]
1958年、大阪市に生まれる。1981年、奈良大学文学部史学科卒。同大学文学部研究員を経て、歴史家・作家として著述活動に入る。『歴史研究』編集委員
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