内容説明
「この世界で少しも変わってないものは、親分乾分のタテの関係だ。ある場面においては肉親以上の愛情で若い衆の面倒をみる。わたしは若い頃から家をとび出したせいもあって、親分の情愛はいたいほど胸にしみたものだ。この関係は外部の人にはわからないだろうが、これほど美しいものはない」とある親分は語る。
目次
第1章 親分列伝(てきや系;博徒系)
第2章 親分への道(遠い親分の座;任侠憲法 破門;戦前派と戦後派の相違;せばめられるマーケット;収入源の実態)
第3章 “任侠”と政治の関係
第4章 解散団体の実態