内容説明
時は天保、花の江戸、悪辣旗本を一刀流で叩きのめす惚れ惚れするよな伊達男あり。その名も桜井慎之介。孤児の養護所づくりを夢見て悪党どもから“寄進”を募り、美人に流し目送りつつ、危ない橋を渡りまくる。こたびの的は女衒まがいの裏商売が囁かれる薬種屋の若旦那・千太郎。早速、千太郎に近づく慎之介だったが―。懐は寒くとも笑顔は百万両!読めば元気になる痛快新シリーズ。
著者等紹介
稲葉稔[イナバミノル]
1955年熊本県生まれ。脚本家などを経て、94年に作家デビュー。冒険小説、ハードボイルドを皮切りに、近年は時代小説に力を注いでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
132
百万両の伊達男「廓の罠」1巻。新シリーズ、孤児の養護所を作ることを夢見、悪党から恐喝まがいに資金を集めるのだが、ちょっと間抜けな主人公桜井慎之介さん、物語が進むにつれて伊達男に成っていくのかな、次巻に期待。2015/03/29
BlueBerry
49
所謂勧善懲悪ものなんだけれど文章が乱暴で描写もザックリとした感じだと思います。もうちょっと丁寧に書いてユーモアとかも交えるともっと良くなると思いました。次を読むかは微妙・・。序盤○中盤○ラスト△総合△2015/01/09
Kira
9
図書館本。ちょっと期待はずれだったかな。主人公が抱いている夢は立派なのだが、それを実現させる資金を強請りで調達しようというのが共感できない。伊達男とは、もっと違うものだと思うのだが。面白そうなシリーズだと思ったのに残念。 2018/08/05
あかんべ
5
色男なんだけど、剣豪ってほどでもなく、金にはとことん縁がなさそう。2014/12/26
ひさか
3
2014年11月刊。文庫書下ろし。新シリーズ。百万両と大きな金額ですが、お話の最後で名付けの秘密がわかります。庶民的な主人公ですが、コレといった魅力がなく、いきあたりばったりのような、ありふれた展開で、あまり面白くなかったです。次巻は面白くなるかな。2015/03/12