内容説明
推理小説もまた、明治維新以来の、西洋文化の急激な移入のなかで日本で紹介されていった。そこには当然ながら、翻訳という手段が介在する。アガサ・クリスティーを最初に、S・S・ヴァン・ダイン、F・W・クロフツ、モーリス・ルブラン、ディクスン・カー、G・K・チェスタトンといった作家の受容の歴史を、丹念に追っていく。
目次
アガサ・クリスティー
S.S.ヴァン・ダイン
ジョンストン・マッカレー
R.オースチン・フリーマン
ガストン・ルルー
フリーマン・ウィルズ・クロフツ
フランス推理小説の怪人たち
J.S.フレッチャー
アルフレッド・マシャール
草創期の短篇作家たち
モーリス・ルブラン
エドガー・ウォーレス
ドイツ文化圏の作家たち
ディクスン・カー
G・K チェスタトン
著者等紹介
長谷部史親[ハセベフミチカ]
1954年東京生まれ。早稲田大学在学中から評論を発表。88年刊の『探偵小説談林』を最初として、『探偵小説に見る古書趣味』『日本ミステリー進化論』など論考をまとめていく(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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