出版社内容情報
橘 真児[タチバナ シンジ]
著・文・その他
内容説明
中堅商社で農産物の買い付けを担当する澤辺松夫の愉しみは、地方出張中の車窓から眺める絶景と名物駅弁。Y沢では「牛肉一直線」、H泉では「ウニごはん」―と、旅先で嬉々として舌鼓を打つ松夫は、名だたる駅弁に導かれるように次々と美女に遭遇。リンゴ農家の純朴娘や妖艶な温泉女将、可憐な弁当売り子嬢らと、忘れられないひとときを重ねていく。書き下ろし長編旅愁エロス。
著者等紹介
橘真児[タチバナシンジ]
1964年、新潟県生まれ。96年『ロリータ粘液検査』(マドンナメイト文庫)でデビュー。その後、教員をしながら執筆活動を続け、2003年から専業作家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
END
8
官能小説もう一冊。なんかこの人の本って旅情物が多いのかな?旅、美味しい料理、一夜の情事って妄想は膨らむ。……けど、官能的にはさっき読んだ方がエロかった。駅弁の描写が多いからね。うなぎ弁当、Y沢牛弁当、マス鮨食いたい。やっぱり駅弁は移り行く車窓を眺めながら食べたいな~♪放送出来ない様なエッチな言葉は普通に書かれているのに、Y沢とかN潟とかK沢とか地名は伏せ字になるのが不思議。でも、何故か盛岡はそのままっていうのも謎。2017/01/09
猿山リム
0
電車旅のお供に車中にて読了。 奇しくも作中の主人公も、電車内で官能小説を嗜む趣味を持っているとか。 タイトルから期待する通り、駅弁と旅先での情事を描く。 官能小説にしては濡れ場が少ない気もするが、旅と駅弁の話題を巧みに情事に絡めてくるのはベテランの巧み。 官能小説であり、特に挿絵とかないから平気ではあるけれど、車内に学生さんの集団が乗り込んできたときは、ちょっとカバンにしまった。 小説の通り官能小説を読み駅弁も食べつつの旅をしたけれど、小説の様なおいしい出会いは無かったなぁ・・・。2018/04/18