出版社内容情報
伊集院 静[イジュウイン シズカ]
著・文・その他
内容説明
山口から上京してきた貧乏学生のユウトに、料亭の娘・マチコ。そして、将来はエリート官僚になることを目指すカズマ。生まれも育ちも全く違う三人が東京・神楽坂の街で出会った。ユウトは、あることからヤクザ者と麻雀で勝負をすることに。その場に居合わせたマチコは麻雀に興味を持ち、カズマはユウトの打ち方に疑問を覚える…。麻雀を通して若者の成長と青春の輝きをノンストップで描く、魅力的な大人たちの滋味溢れる言葉とともに贈る麻雀青春小説、待望の文庫化!
著者等紹介
伊集院静[イジュウインシズカ]
1950年山口県生まれ。立教大学卒業後、CMディレクターなどを経て81年、短編小説「皐月」でデビュー。91年『乳房』で吉川英治文学新人賞、92年『受け月』で直木賞、94年『機関車先生』で柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で吉川英治文学賞、15年『ノボさん』で司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶ~よん
73
貧乏学生、料亭の跡取り娘、エリート官僚を目指す秀才の3人が、大学そっちのけで麻雀道を突き進む麻雀青春小説。因みに私は麻雀未経験で、人生の半分くらい損をしていると言われたことがあります。「何で中単騎待ちなん?」という台詞の意味を理解するために、改めて麻雀のルールを勉強しました(笑)。早稲田が舞台として登場したため、高校時代に雀荘のガサ入れで、クラスの半分くらいが停学になったことを思い出した。後書きによると、現代版「麻雀放浪記」。阿佐田哲也を主人公にしたマガジンの漫画、懐かしいなぁ。血の出ない博奕は無い。2023/03/14
りょうじ
11
一時期、麻雀にハマってた時期があり懐かしさを感じて読んでみた!凄く面白いと思ったが麻雀を知らない人はつまらないと思う。好き嫌いがハッキリする作品だと思います。続きが読みたい!2016/05/27
しんたろー
3
近頃では珍しい麻雀を中心にした青春物語で、神楽坂の描写と相まって昭和ぽい感覚がする。作者の想いが歴史や音楽などになぞらえてセリフに反映されていて 説法を楽しむような部分もある。阿佐田哲也さんへのオマージュと思えるところも 多く『麻雀放浪記』ファンとしては嬉しい。シリーズの一作目として書かれたようで、 ストーリー的には物足りなくも感じた。(人物の登場に重きをおいたのか?)2016/03/05
shinichi
3
★★☆☆☆星二つ 麻雀を通じて3人の男女の成長を描く。作者ってやっぱり麻雀が大好きなんだろうなって感じる。僕も麻雀からいっぱい学んだから、この本がすごく分かる。でも、ストーリーとしてはもうちょっと頑張ってほしかったかな。2016/03/03
taka
3
麻雀が分からないと読みにくいと思う。博打が持つ魅力と嫌な面の描き方に共感が持てる。主人公は著者のエッセイを読んでいるからか著者なんじゃないかと思ってしまった。2016/02/23