内容説明
人間とは、何かを食べて命をつなぐ生物である。人間以外にも、もしかしたら食物に執着する生物がいるかもしれない。不眠解消を条件に味覚を求めてきた無体生物、味覚異常の社員、粕汁を食べるのが止められない男、突然現れてお菓子を食べまくる生き物。いつか貴方の身の回りにも、似たようなことが起きるかもしれない！？食にまつわる奇妙で秀逸なショートショート集。
目次
食ってくれ
ヌブレニー
有望な青年
食後の感想
特異体質
若い日の味
なぜか粕汁
親子
胃の痛み
まずくなれ〔ほか〕
著者等紹介
眉村卓［マユムラタク］
１９３４年大阪生まれ。大阪大学経済学部卒。サラリーマン生活のかたわら、６０年、ＳＦ同人誌「宇宙塵」に参加。６１年「ＳＦマガジン」第一回ＳＦコンテストで「下級アイデアマン」が佳作入選。６３年、処女長編『燃える傾斜』を刊行した後、コピーライターを経て６５年より専業作家となる。植民惑星を舞台にし７１年から執筆を開始した司政官シリーズの長編『消滅の光輪』が、７９年に第七回泉鏡花文学賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぜんこう
21
食べ物や食事を題材にしたショートショート、少しSF(サイエンスフィクションじゃなく、Sukoshi Futsuじゃないかな(^^;) のスパイス入り。でも、食べてみたいと思うのがほとんど出てこない(ｰｰ;) 最後の方の「ドクター・ストップ」が将来の自分に重なり辛かった。2015/04/06
辛口カレーうどん
15
話はとてもまとまっていて、読みやすいが、きっちりし過ぎていて、想像する余地をもたせてないのが、ショートショートとしては如何なものか。食べ物も美味しそうではなかった。2015/09/04
メルル
10
図書館で出会ってしまった素敵な表紙とタイトルの本(笑) 食べ物というよりは、食事に関する不思議なお話の短編集。読んでいて思わずニヤッとしてしまう面白さ。アイスクリーム爆発の惨事を想像しながら、「動物のお医者さん」のおしるこ缶の爆発を思い出した(笑) 貝柱もどきって何だったんだろう。それ本当に食べちゃって大丈夫なの？2014/06/19
キキベル
8
思っていたのとは違ったので、なんとなく、読んでしまいました。2021/10/15
Norico
6
タイトルに惹かれてふらふらと手に取りました。眉村卓さんらしいSFショートショート。面白かったけど、食べるの大好きな私が残念だったのは、出てくる食べ物があんまり美味しそうじゃないことです…2014/06/22
