双葉文庫
ママの狙撃銃

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  • サイズ 文庫判/ページ数 388p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575512274
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「もう一度、仕事をしてみないか」ふたりの子どもにも恵まれ、幸福な日々を送る福田曜子の元に届いた25年ぶりの仕事の依頼。幼い頃アメリカで暮らした曜子は、祖父エドからあらゆることを教わった。射撃、格闘技、銃の分解・組み立て…。そう、祖父の職業は暗殺者だった。そして曜子は、かつて一度だけ「仕事」をしたことがあった―。家族を守るため、曜子は再びレミントンM700を手にする。荻原浩の新たな地平。“読み出したら止まらない”サスペンス・ハードボイルド。

著者等紹介

荻原浩[オギワラヒロシ]
1956年埼玉県生まれ。成城大学卒業。広告制作会社勤務を経て、コピーライターとして独立。97年『オロロ畑でつかまえて』で第10回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。2005年『明日の記憶』で第18回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょこまーぶる

86
現実では起こりえないであろう設定であるからこそ堪能できた一冊でした。平凡な家庭の母親が実はスナイパーだったなんて・・・そして、その母親のキャラが冷静でありそうだけど、少しキレキャラも入っている辺りが何ともツボでしたね。また、夫ととの性格のギャップが良い味を出しています。最は後の殺人依頼をしていた人がアメリカ時代の食堂のおっちゃんで最後の依頼が自らを狙撃してほしいという話でしたが、それが解った時の二人のやり取り、ちょっぴり切ない思いもさせられました。それにしても、大胆な行為もしているのにばれないのが不思議。2015/05/18

dr2006

74
米国のキナ臭い生い立ちを見せられ、銃の意味にゾッとするが心温まる我儘なハードボイルド。主人公曜子は幼少オクラホマに渡り、農場の傍ら暗殺を請負う祖父のもとで育てられる。生きる術として射撃や格闘技、銃の組立てを習い、やがて自然に狙撃手となった。祖父が死に日本に戻った曜子は過去を隠し、今は夫と娘と息子4人で幸せに暮らしていた。そんな中かつての祖父の仲間から依頼が入る。家族の幸せを守る為に曜子が選択したのは再び仕事をすることだった。人を殺すとその人の死を背負い、自分も少しずつ死んでいく。この言葉に一番ゾッとした。2019/09/29

射手座の天使あきちゃん

62
ひぇー、これは・・・ 銃で身を守ることを憲法で保障しているアメリカで育てばこうなるの!? 娘を「いじめ」る相手の家に乗り込むところは正に西部劇の決闘シーン(笑) でも狙撃の描写は生々しいかも、ですねぇ。 <(^_^;2010/04/27

GAKU

61
荻原さんの作品は好きで何冊か読み、どれも楽しませていただきました。ただ今作は私には今一でした。ハードボイルドに徹しているわけでもなく、かと言ってコメディー系でもなく、中途半端な感じ。そもそも主役のママ、曜子がこのような経歴、経験でスナイパーという設定が、私には駄目でした。以前に購入した積読本なので最後まで読みましたが、図書館から借りていたら途中で返却していたかな。 2019/07/11

オーウェン

57
25年前に銃を持ち暗殺者となった曜子。そこから時は流れ、今や結婚し2児の母となっていたが、そんな曜子に暗殺の依頼の電話が。特殊な経歴ではあるが、それは家族には秘密。 知られてはいけないが、家庭の財政事情によって仕方なく任務を請け負うだとか、コミカルな展開を見せる。 特に娘をいじめている代表格みたいな存在を、本性を出して脅迫するシーンはスカッとして笑える。 ただ時にシリアス路線になり、殺した人間が亡霊になって見えるだとか。 これ1作で終わるなら、父親の新たな働き口だとかも提示してよかった気もする。2024/01/14

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