内容説明
尊属殺人の嫌疑をかけられながら、児童福祉法の厚い壁に守られ裁かれなかった少年、幸田将之。当時12歳。―5年前、新宿歌舞伎町。“殺しの木島”の異名をもつ木島組組長・木島忠は、上部団体会長の跡目を狙い、兄貴分である小池和明との対決姿勢を強めていた。極道の世界に呑み込まれていく将之。魂の彷徨と再生のハードボイルド。
著者等紹介
永瀬隼介[ナガセシュンスケ]
1960年鹿児島生まれ。国学院大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーに。本名の祝康成名義でノンフィクション作品『19歳の結末一家4人惨殺事件』『真相はこれだ!』など。2000年『サイレント・ボーダー』で小説デビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。