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愚者が訊く

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  • サイズ B40判/ページ数 281p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784575306668
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

複雑、難解…時代遅れの年寄りにはよう分からん!環境汚染、農業問題、そして原発。日本が直面している危機を理解すべく田舎の親爺・倉本聰が恥をかなぐり捨て賢者たちにぶつけた素朴な質問。

目次

分かりやすい伝え方―池上彰(ジャーナリスト)
極地の海で今何が起きているか―大島慶一郎(海洋学者)
ミツバチが教えてくれる環境汚染―山田英生(養蜂業)
宇宙から環境問題を解く―松井孝典(理学博士)
サルを通してヒトをみつめる―山極寿一(人類学・霊長類学者)
なぜ日本人は“原発の嘘”を信じたのか?―小出裕章(原子核工学者)
段々畑に染み込んだ農業の真実―山下惣一(農民作家)

著者等紹介

倉本聰[クラモトソウ]
1935年、東京都出身。作家・脚本家・劇作家・演出家。東京大学文学部美学科卒業後、1959年ニッポン放送入社。1963年に退社後、脚本家として独立。1977年、富良野に移住。1984年から2010年まで、役者やシナリオライターを養成する私塾「富良野塾」を主宰。この26使間に育てた「富良野塾」の卒業生とともに創作集団「富良野GROUP」を立ち上げ、現在は主に舞台公演を中心に活動している。2006年より「NPO法人富良野自然塾」を主宰し、閉鎖されたゴルフ場に植樹をし、元の森に返す自然返還事業と、そのフィールドを使った環境教育プログラム活動を積極的に行なっている

林原博光[ハヤシバラヒロミツ]
1943年、鳥取県出身。1968年TBS入社。数多くのラジオ番組やテレビ番組の制作に携わり、人事部長、スポーツ局長も務める。定年退職後、2年かけて全国の自然学校を巡り、環境教育の道へ。「NPO法人富良野自然塾」設立メンバーのひとりであり、副塾長として講演や後進の教育に力を注いでいる。2010年には北海道教育大学「演劇的コミュニケーションプロジェクト」の特任教授に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Gummo

41
脚本家・倉本聰が、プライドを捨てて「幼児の如く」に、一流の専門家たちに何でも訊いてみようというコンセプトから生まれた対談集。対談相手は、池上彰、小出裕章、松井孝典氏ら7人。専門家同士の対談は内容が難しくてよく分からないことが多々あるけれど、これは一方が素人的立場から質問を繰り出すので分かりやすく、テーマもミツバチやゴリラの習性から文明論まで興味深いものばかり。ここで取り上げられた人たちの著作をもっと読んでみたいと思った。★★★★☆2014/10/28

おさむ

35
素晴らしいインタビュー集。脚本家の倉本聰さんが、専門家たちに物事を尋ねる姿勢がとても低い目線で地に足がついていて、共感します。話を聞く相手も粒揃い。海洋学者の大島慶一郎、養蜂家の山田英生、人類学者の山極寿一、原子力学者の小出裕章、理学博士の松井孝典‥。多くの人たちが、お金さえ払えば何でも手に入る贅沢な時間はもうそろそろ終わると指摘してしています。21世紀の持続可能な社会を作っていくうえで、貴重な視座を与えてくれる良書です。老若男女におススメです!2018/05/01

さきん

25
山下惣一、原発の小出さん、宇宙の松田さんなど。松田さんの東京解体論、山下さんの知ったこっちゃない切り口、海の深層循環など愉しく読みきれた。2020/01/02

けんとまん1007

22
自分からは、とても愚者とは思えない倉本さん。その倉本さんが、ご自身を愚者としての対談集。どの方も素晴らしく、本当の意味で、今の時代、これからの時代を憂いながらも、そこに向けて動いている方たちばかりで、そのエネルギーと姿勢に感嘆するしかない。ある一点を突き抜けた先にある視点ということだろう。そして、本当の意味での「人」なんだと思う。専門分野はいろいろあっても、根本にある視点の大きさ・深さが、エセ学者・政治家・官僚とは違う。だからこそ、光を感じられる。それをさらに輝かせる倉本さんも、さすがだ。2016/04/29

nemunomori

7
賢者は未来を憂えている。本書の底辺には、地球も人類もこのままでは危ないという共通認識がある。対談者の人選が豪華で素晴らしい。すべての対談が面白かったが、それは知的好奇心を満たすだけではなく、会話に一人一人の人となりが表れるからだろう。さすがは倉本聰さん。真剣に学び始めるきっかけ、或いは学ぶ人を奮い立たせる良書だと思った。2015/06/07

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