内容説明
ファンタジーを読んでホリエモンを考える。ディック・フランシスを読んで都市化を憂える。クライムノベルからアメリカ社会を読み解き、そして倫理について考える。村上春樹はファンタジーだ。などなど、ボヤキも交えた養老節が炸裂。解剖学者のユーモアと明晰な論理のメスが、小説の読み方を一変させる“目からウロコ”の読書エッセイ。
目次
さまざまな中毒
治にいて乱を忘れる
お金の使い方
想像力という問題
アメリカと暴力
昆虫少年と世間
実証ということ
ファンタジーばやり
虫の箱
抑制と品格〔ほか〕
著者等紹介
養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年神奈川県鎌倉市生まれ。62年東京大学医学部卒業。一年のインターンを経て、同大学解剖学教室に入る。81年東京大学医学部教授に就任。同大学名誉教授。89年『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞を受賞。2003年『バカの壁』(新潮社)で毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Matoka
23
70歳を超えた養老氏がせっせとファンタジーを読みふけっている姿が目に浮かび微笑ましい。2016/09/26
ニョンブーチョッパー
9
★★★★★ 読み終わってから調べたら再読だった。養老先生、虫が趣味は当然知っていて、プラスで、タバコとゲームっていう印象もあったのだけれど、ファンタジーを結構読まれるのだとは知らなかった。それも、翻訳モノのガチのやつばかり。あと『めぞん一刻』も。歩きながら本を読まれるとの点に親近感。2024/01/28
こすもす
9
養老さんといえば「バカの壁」 兎に角読書家 それも海外のミステリーやファンタジーをよく読んでいらっしゃる。きっと頭の柔らかい方なのだろうと思う。2017/10/10
やまゆ
9
ようやく養老孟司という人がどんな人かちょっとわかった。ファンタジーはくだらんと言いながらも、どんどん読んでるところが失礼ながらちょっと可愛い。2014/06/02
グラスホッパー
4
たくさん本が出てくるけど、自分が読んでいたのは、ダン・ブラウンと堀江敏幸だけだった。 著者がファンタジー好きとは、意外だった。2019/06/19