分かれ道ノストラダムス

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  • サイズ B6判/ページ数 333p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575239867
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報



深緑 野分[フカミドリ ノワキ]
著・文・その他

内容説明

高校生のあさぎは、2年前に急逝した友人の基が遺した日記を譲り受ける。ある記述をきっかけに、彼が死なずに済んだ可能性を探ることにしたあさぎ。基の死は、ずっと心のしこりとなっていたのだ。クラスの男子・八女とともに、基の死の直前の行動を再現してみるが、そんなふたりを追う影があった…。一方、町では終末思想に影響された新興宗教団体の信者が、立て続けに謎の死を遂げるなど、不穏な動きを見せる。教団とあさぎたちの目的は、しだいに思いも寄らぬ形で交わってゆく。特別な意味をもつ夏、高校生のふたりが呑みこまれてゆく歪な世界。そこで、彼らは「分岐点」に立たされることに―。

著者等紹介

深緑野分[フカミドリノワキ]
1983年神奈川県生まれ。2010年「オーブランの少女」が第7回ミステリーズ!新人賞佳作に入選。13年、入選作を表題作とした短編集でデビュー。15年、初めての長編小説『戦場のコックたち』は、直木賞、本屋大賞、大藪春彦賞、日本推理作家協会賞にノミネートされたほか、「このミステリーがすごい!」第2位をはじめ、各ミステリーランキングで上位にランクインした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

203
「戦場のコックたち」に続いて深緑野分、二作目です。前作よりもミステリ的要素が多く、楽しめました。学生時代に五島勉のノストラダムスの大予言シリーズを読んだことを想い出しました。実際の1999年は、もう社会人になっていたので、あまり意識せず何となく過ごした気がします。最近の作家はカルトを描きたがるんですネ。個人的にも興味はありますが、カルトが精神性に及ぼす影響が魅力的なのでしょうか?11月はこちらで読了です!2016/11/30

雪風のねこ@(=´ω`=)

129
戦場のコックたちに続いて2作目。分かれ道の所在を言及してしまうのは現在に満足しておらず、後悔がそうさせているからだ。過去を見るよりも、受け止め重ね合わせて生きるより他はない。死は確かに恐ろしいが、誰にも等しく訪れるものだ。豊かな世だから忘れがちだけど、確かに"未来"は実在しない。最後、浅葱に「時間は早送りも巻き戻りもしない」と独白させている。これは犯人が足元を掬われた時間のトリックと強烈な対として描かれている。戦場~の時にも感じたけれど、著者のレトリックなんだなと思う。2016/11/09

takaC

125
現実味の薄い話だった。タイトルはこけおどしな感じ。地理感がさっぱり把握できないのもちょっとね。2017/04/28

スパシーバ@日日是決戦

115
C (2016年) 仲の良かった中学の同級生の三回忌に出席した際、遺族の祖母から差し出された4冊の日記帳。あの時AではなくBを選択していたら..。人生は1999年、7か月、空から恐怖の大王が来るだろう、アンゴルモアの大王を蘇らせ、マルスの前後に首尾よく支配するために」。ラノベを含め青春ミステリは群雄割拠。そこで頭一つ抜きん出るには読者を魅了する何かが必須。××の頃、家に「大予言」(1973年 訳:五島勉)があり盗み読みした記憶が蘇った! 予言や占いの類いは、後付けで都合の良く改変するから一切信じない!2016/12/09

だんじろー

107
満足。予想した展開が、良い意味でいとも簡単に裏切られた。まさかこんな話になるなんて思いもしなかった。頁を繰る手が止まらず、あっという間に読了。ところどころ差し挟まれる、独特な比喩表現はまさに深緑節健在。「こんなに柔らかい形をした夜は久し振りだ」、これにはさすがに痺れた。ラストの研輔とあさぎのやり取りも、微笑ましく感動的だ。キャラ設定もその匙加減が巧みで、読み手の自尊心をほどよく満たしてくれるサービス精神も、さり気なく織り込んでいる。2016/10/09

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