神坐す山の物語

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  • サイズ B6判/ページ数 250p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575238785
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

奥多摩の御嶽山にある神官屋敷―。少年だった著者が聞いた、伯母の怪談めいた夜語り。それらは怖いけれど、惹きこまれるものばかりだった。切なさにほろりと涙が出る極上の連作短編集。

著者等紹介

浅田次郎[アサダジロウ]
1951年東京生まれ。95年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞を受賞。97年『鉄道員』で直木賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、06年『お腹召しませ』で司馬遼太郎賞、08年『中原の虹』で吉川英治文学賞、10年には『終わらざる夏』で毎日出版文化賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハイランド

198
昔御嶽山に登った。高尾山に較べれば人が少ないが、東北の山と違って人の気配を感じる山で、それでも森の中を歩けば清々しい気持ちになれる楽しいハイキングだった。御師の家に連なる主人公は人の見えぬモノを見る力を持つ子供。彼や家の者達が見聞きした不思議の話。旧家には様々な不思議な歴史が積み重なっているものであるが、まして神職の家ならばさぞ不思議に満ちているのだろう。霊感の欠片もない身ではあるが、怪異は信じてみたい。居るとすれば神は人と自然との狭間に居るのだろう。懐かしさを感じさせる端正な文章と相俟って楽しく読めた。2016/03/04

文庫フリーク@灯れ松明の火

174
草書でも篆書でもない、「楷書」の浅田さんを読んだ感覚。母方の実家が奥多摩・武蔵御岳山で宮司をされていた著者の、虚実取り混ぜた浅田次郎版『銀の匙』(中勘助さん)でしょうか。遅ればせながら荻原規子さん『レッドデータガール』を読んでいるので、神域たる霊山で修行に勤しむ山伏・喜善坊の「聖」に惹かれる。サンゲ、サンゲ、ロッコンショウジョウ。喜善坊の背負う業(ごう)は「宵宮の客」楠元よりも遥かに深いのでしょう。巻頭の幽玄な神域描く「神上りましし伯父」には、思わず著者名を確認したほど。楠元の口調のためか「宵宮の客」が→2015/05/10

ナイスネイチャ

164
図書館本。東京にこんな神々しい霊山があるんですね。少し前の日本の和風ファンタジー?な感じでした。勉強になりました。2015/03/21

takaC

154
いわゆるタイトル読み。きっとこの国ではいくつものそんな血が綿々と引き継がれているのだろう。2015/07/17

starbro

153
浅田次郎、得意のスタイルの連作短編集。但し、偉くなり過ぎたのか、忙しすぎるか全盛期に比べるとキレがないのは気のせいでしょうか?期待値が高すぎるのかもしれませんが・・・2014/11/07

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