痛み

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痛み

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784575237719
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0093

内容説明

『見ざる、書かざる、言わざる ハーシュソサエティ』―目と手と舌を奪われたデザイナー。裁判員制度と厳罰化。社会情勢が生み出した“狡猾な犯罪”の正体とは?『シザーズ』―刑事と通訳捜査官、俺が捕まえあいつが落とす。中国人の犯罪組織に、まるでハサミの刃のように、二人揃って鋭く切り込む!『三十九番』―このまま、時は平穏に過ぎていくはずだった。「三十九番」の名を再び聞くまでは。留置係員は何を見たのか。衝撃のラスト。警察小説の新たな大地を切り開く3編。

著者等紹介

貫井徳郎[ヌクイトクロウ]
1968年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業。93年、第4回鮎川哲也賞の最終候補作となった『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞を受賞。同年、『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞を受賞

福田和代[フクダカズヨ]
1967年兵庫県生まれ。神戸大学工学部卒。金融機関でシステムエンジニアとして勤務の後、2007年、航空謀略サスペンス『ヴィズ・ゼロ』でデビューし一躍脚光を浴びる

誉田哲也[ホンダテツヤ]
1969年東京生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みかん🍊

75
貫井、福田、誉田三氏による警察小説のアンソロジー貫井さん 、あまりに残酷な犯罪にも関わらず犯人は、死刑制度について考える1作、福田さん日本で増え続ける中国人犯罪者対策で中国語通訳が出来る警官の活躍を描かれた3作の中では比較的軽い作品、誉田さん、ブラックでグロイ方の作品、留置官が主人公ですが、ウゲーです。2014/12/25

miww

66
3人の作家さんの短編集。それぞれ違う痛みが描かれている。貫井さんは初っ端から正真正銘の痛すぎる「痛み」。被害者の体と心の傷に終始眉間の皺が寄りっぱなし。重傷害罪についての死刑制度の問題提起で考えさせられた。福田さんは初読み作家さんでしたが、城刑事のキャラにほんわかしながら読んでたらラストはやっぱり痛かった。誉田さんの「三十九番」はいちばん衝撃でした。コニさん、何やった?と淡々と読んでたら最後は呆然‥これってありですか?2016/02/09

バネ

64
貫井徳郎作品と誉田哲也作品のみ読了する。 福田和代作品は、途中でダレてしまった。(将棋の駒に例えるのが、分かり辛く。。) 確かに両方とも色々な意味で、イタい内容だった。そして、ラストにプチどんでん返しというオマケも。 こういうアンソロヂーモノは、気軽にサクサク読めてしまうからタマに読んだりしているが、結構楽しめた。2021/07/01

NADIA

53
3人の作家による3編の中編アンソロジー。タイトルの「痛み」がテーマであるのかと思ったが、両目を潰され、手の指を全て切り落とされ、舌を抜かれた被害者が登場する貫井さんの作品のみ激しく感じたものの、他の2編では痛覚としての痛みは感じられなかった。それでも、全編普通に面白く読むことはできたのだけど。2021/06/17

しーちゃん

52
両手と舌を切断され両目を潰される。貫井作品で被害者の姿に絶望した。殺人ではないという理由で死刑にならない不条理。果たして自分が被害者の関係者だったら。大いに考えさせられた。誉田作品がこれまた秀悦。一体小西は何をしたのか、追い詰められていく様子にハラハラし驚愕の結末。ケモノの城を思い出した。異なる3人の警察小説は短編にするのが勿体無いほど痛みに満ちた作品集だった。2017/05/04

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