内容説明
今度の舞台は、アメ横だ!失踪した相棒を捜すダンサー。嫌がらせに悩むヤクザ。ひきこもりでシンナー中毒のイケメン。商店街をおびやかす“ハイカラ窃盗団”。アメ横の平和を守るため4人のガーディアンが今夜もガード下に全員集合。
著者等紹介
石田衣良[イシダイラ]
1960年東京都生まれ。成蹊大学経済学部卒業。広告制作会社を経てコピーライターとして活躍。97年「池袋ウエストゲートパーク」で第36回オール讀物推理小説新人賞を受賞。2003年『4TEEN』で第129回直木賞を受賞。2006年『眠れぬ真珠』で第13回島清恋愛文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ころりんぱ
40
個性的な四人の青年がお揃いのベレーを被ってアメ横のガーディアンを始めました。昼間の自分と違う世界を持つことで、人生の張り合いを見つける。仲間と繋がることがそれぞれの若者にいい影響をもたらしてる感じが好感が持てました。夜の街はダークな世界と隣り合わせですが、数々起きるトラブルも力を合わせて問題解決。全体的に軽めの文章で、四人の中に施設で暮らす障がい者もいたりして、現実的ではないのだけど…誰もあぶれることなく、その人そのままを受け入れて向き合っていく、仲間になる、そんな理想的なチームの話でした。2014/03/27
junkty@灯れ松明の火
26
石田衣良さんの作品はあまり読んだ事がないけど、IWGPもこんな感じなのかな?アメ横に暮らし日々何か物足りない思いを抱えながら過ごす若者が、少しずつ成長していく青春ストーリー。軽めの文章に最初は馴染めなかったのですが、自分の価値や存在理由を求める姿がちょっと今の自分と被り重くなる所を回避できてかえって良かったかなと。無難な感じすぎる気もしますが(;^_^A2011/12/13
Kei
19
今度はアメ横!きっとIWGPと比べられちゃうんだろうけど、こっちは庶民派的なカンジでこれはこれで面白かった。2018/04/28
くろり - しろくろりちよ
19
舞台はアメ横。あるきっかけから、ガーデイアンとして街を守ることのした四人組が遭遇した事件。四人組のキャラクターはやや弱いし、事件も散漫として伏線がうまく機能していない。それでも、「東京という都会」を書いたら石田衣良の右に出る者はいない。この時代にしか通じなくとも、この時代を生きている人間には必ず伝わる時事が含まれている。好きか嫌いかと言われれば、やはり好き。2012/08/02
愛玉子
12
IWGPの小ぢんまりバージョン?主人公のアポロに全く存在感がなく、仲間たちにも魅力を感じられず。これで二十代後半っていうのがちょっと…十代ならまだわかるんだけど。でも未成年じゃ夜更けに盛り場をうろつけないか。コードネームにサモハンなんて付けるセンスは三十代~四十代っぽいのに(笑)IWPGがどんどん派手に(そして失礼ながら段々つまらなく)なっていくから、日常方面にリセットを図った作品なのかも。2010/09/27