内容説明
仕事と酒でいつも夜遅い父親に、末期ガンの宣告。家族に打ち明けることもできず、自棄の酒で死期を早めるばかり。妻と娘の視線はますます冷ややかになって…。韓国で史上最大のベストセラー小説、つかこうへいの監修で日本版刊行。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヤナギ
1
酒飲みという怠けた人生を歩み家族崩壊に近い状態になり命を粗末にしてきた主人公が膵臓癌の末期で気づいた時には手遅れになっていてというストーリーで、末期癌だとわかってからが涙が止まらなかった。家族の在り方や命について深く考えさせられた。2007/06/13
なつん
0
衰弱していく身体と離れてしまった家族の心。気づいた時には遅かったなんてなんてことが当てはまる話だった。病気と戦うのは本人だけでなく、周りも共に戦うもの。死と向き合うこと、人間として生きることとは、答えが複雑であるために重いテーマだった。2014/07/09
ちぢれ麺
0
内容(「BOOK」データベースより) 仕事と酒でいつも夜遅い父親に、末期ガンの宣告。家族に打ち明けることもできず、自棄の酒で死期を早めるばかり。妻と娘の視線はますます冷ややかになって…。韓国で史上最大のベストセラー小説、つかこうへいの監修で日本版刊行。2012/02/01
びいの軽太
0
つかこういへいの戯曲を読んでいるかのような錯覚 に陥る。歯車が狂っていく家族のすれ違いの描写が見事。韓国でのベストセラーも納得。年齢的に主人公に感情移入しすぎて涙腺崩壊・・・2022/05/22