内容説明
「プロレスを見ることは、生きる知恵を学ぶことである」―。著者が３０年以上に及ぶプロレス観戦から学びとった人生を歩むための教養を、余すところなく披瀝。今もっとも注目すべき文系芸人による初の新書登場。９０年代黄金期の週刊プロレスや、Ｉ編集長時代の週刊ファイトなどの“活字プロレス”を存分に浴びた著者による、“プロレス脳”を開花させるための超実践的思想書。
目次
プロレスは誰でも体験できる
半信半疑力を鍛える
人生の答え合わせができる
プロレスで学ぶメディアリテラシー
引き受ける力を持つ
差別に自覚的になる
人の多面性に気づく
無駄なものを愛す
胡散臭さを楽しむ
どんな時もユーモアは必要である
敬意をもって「下から目線」でいる
時代の転換はプロレスで確認できる
ファンタジーはリアルの上位概念である
ＳＮＳ時代をプロレス脳で生き抜く
マイナーに安住するなかれ
時に、勝利に固執する
プロレスも人生も「受け身」が重要である
著者等紹介
プチ鹿島［プチカシマ］
１９７０年５月２３日生まれ。お笑い芸人。オフィス北野所属。時事ネタを得意とする芸風で、新聞、雑誌などにコラムを多数寄稿。ラジオ番組ほか、ＴＶや映画など多方面で活躍中（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
も
40
だいぶ長いこと積読にしていた私に言いたい。バカっ！とっとと読むべきでした。めちゃくちゃ面白かった！世の中のあらゆることにプロレス的視点を絡ませ、プロレスとの共通点を見いだしながらその奥にある真理に迫る。あまちゃん＝越中詩郎で度肝を抜かれ、その後も次々とプロレスとはおよそ結びつかない名前が挙がる。何しろ例えが秀逸で夢中で読んでしまった。物事を多角的に捉えるって大事だし、改めて面白いなって思った。2015/07/07
リキヨシオ
30
自分がプロレスにハマるきっかけはＷＷＥ。英語嫌いの自分にもわかる字幕放送で個性的なキャラクターと濃厚な人間ドラマに笑わしてもらい興奮させられいつのまには感動していた。浪人時代はＷＷＥ仕込みの字幕イングリッシュに頼り過ぎて見事自爆！あの時の英語は失敗したけどプロレス的思考の基礎は学んだ気がする。プロレス的思考ができれば世の中の出来事をプロレス的に読み解ける。そんなプロレスの無限大の表現力を感じる事ができた。「一番凄いのはプロレスなんだよ！」ＷＷＥに旅立った中邑真輔選手の名言…改めてその通りだと思った。2016/04/17
akihiko810/アカウント移行中
29
すべての道はプロレスに通ず、世の中の事象をプロレスと関連付けて理解・解読するという内容のプロレスコラム。印象度B ところどころ面白かったくらいかな。 今や石川県知事として世間を賑わせている（悪い意味で）馳浩。中継ぎ投手的選手でありながら、格上・格下誰とでも名勝負を繰り広げたという話は面白かった。あとは、週刊ゴングが、ヘラクレス・ローンホークという選手の初来日をプッシュしまくったが、実際この選手はしょっぱく前座に格下げされたあげく、他の選手にいじめられて、勝手に帰国してしまった、という2024/02/03
姉勤
24
著者の同時代、同好でない人の、本書を読むための”教養”として、アントニオ猪木関連、浅草キッド（＆高田文夫人脈群）、東スポ（日刊東京スポーツ新聞）情報は必須である。しかも、それらのロジカルではなく、”気分”という莫たるものを嗜めるかという前提は厳しい。故に万人向けとは言い難いが、ケーススタディー的に近々の政治,経済,マスメディア,芸能,処世,SNSと幅広いジャンルを、プロレス的事象で「見立て」ている。幸か不幸か”わかる側”なので面白い。時事芸人を称するに著者に相応しい旬な本。故に寝かせて旨くなるかは未知数。2014/11/24
ふじ
22
プロレスのよさってなかなか伝えることができないでいたけど、この本がそれを代弁してくれた。高校生の頃、友達と観に行った時の、あのワクワクした昂揚を思い出した。物事を俯瞰して楽しむ、という視点の提示も、うんうん、と頷けた。2015/03/21
