双葉新書<br> 異物排除社会ニッポン

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双葉新書
異物排除社会ニッポン

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784575154320
  • NDC分類 304
  • Cコード C0295

内容説明

2012年12月の第二次安倍政権成立以来、日本は排除病社会への一途を辿っている。原発の再稼働、特定秘密保護法案の強行採決など政府による圧政。猪瀬前東京都知事、みのもんた、山本太郎らへのメディアによる排除的バッシング報道。だが、次々に生贄を探す彼らを後押ししているのは、それを求める国民自身なのだ!崩壊へ突き進む「民主主義」国家・ニッポンの今を鋭く抉る宮崎学的社会論!

目次

第1章 アベノミクスが排除するもの
第2章 その日本が排除される日
第3章 一夜にして排除される「人気者」たち
第4章 排除型社会の象徴としての「暴力団排除」
第5章 震災が浮き彫りにした排除
第6章 民主主義による排除

著者等紹介

宮崎学[ミヤザキマナブ]
1945年京都生まれ。週刊誌記者、実家の解体業経営、地上げ屋などを経て、96年に『突破者 戦後史の陰を駆け抜けた50年』で作家デビューし、ベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

23
タイトルから想像した内容とはかなり異なっている印象。「ヤクザにも人権はある」という主張については同意するし、警察権力、マスコミ、そして政権に対する批判は、えらくとっちらかってるけど首肯できる部分も多かった。が、「ヤクザ」(父親がヤクザだったとのこと)稼業が弱者から金を得る面があることは全く不問。反原発のようだがでたらめな知識(例「プルトニウムは採れないのだから、結局は輸入に頼らなくてはならない」)が根拠じゃ説得力がないし、福島の避難民と避難先の住民の軋轢もどっちに立っているか不明。放談としての読み物かな。2018/09/11

どら猫さとっち

5
日本は異物に関して、過剰に排除したがる傾向にある、ということを前々から思っていたが、アベノミクスの現在になってからは、ますます苛烈になっている。著者は排除に怒りをこめて批判する。排除の源は、民主主義にあった。東日本大震災後の復興が進まないのも、排除に原因があったのには驚き。排除を語らなければ、より良い社会は生まれてこない。『自己啓発病社会』に続く、熱く激しい社会批判の書。2014/04/15

seichan

3
アベノミクスや暴対法の愚や、警察国家化やメディアに踊る国民などへの批判などなど。結局は夜郎自大な権力と提灯持ちのメディアとわれ関せずの大衆の相乗りで、何の討論もない多数決ごり押しの場当たり主義で進んでいるのが、民主主義の現実だと……。 「公衆とは幻であり、民主主義もまた幻なのだ」 最終章に出てくる、政治学者ウォルター・リップマンの「幻の公衆」や「世論」を読んでみたくなった。2017/04/22

まゆまゆ

1
かつての戦時中国家のように、暴力装置として差別と排除行為を続けようとする現在の日本という国はこれからどうなるのか。特定の悪意とも言えないような些末なことでも、そこにメディアが入って排除行為を進めていく。その結果どうなるのか。少なくても平和で自由な世界が実現することはない。2014/06/02

kilroy

0
⭐⭐2つ。宮崎学らしいような、らしくないような。この筆者の場合、社会を斬るにももっとマイノリティ視点を前面に出したほうが面白くなるのにな。時間ができたら「突破者」再読しようっと。2015/03/09

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