感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
抹茶モナカ
16
スノープス3部作の1作目。フレムが社会的にのしあがる様子を描いているらしいのだけど、そこまで読解できず。エピソードの集積という印象が強く、面白いエピソードから、どうも掴みきれないエピソードもあり。マルケスのマジック・リアリズムの描き方にフォークナーが影響を与えたのは、エピソードの積み重ね具合で本作はよくわかった。だけど、難しくて、後期フォークナーは苦手かも。2014/12/10
ra0_0in
1
個人的には、スノープス三部作は『ゴッド・ファーザー』を読むような面白さがあるのではと思っている――ピカレスクとして、群像劇として。翻訳の問題もあってなかなか状況がつかみにくいのだけれど、ヤクザ映画を観ているときのような権謀術数が交錯する話が多く、こういうのを上手くかけるというのは技術以外の面で小説家の重要な素養だと思う。それと、小説の書き出しというのは印象に残るものが多いけれど、本書は結末のイメージが素晴らしかった(『マクティーグ』の喜劇版といった感じ)。ミンクとヒューストンそれぞれのエピソードが大好き。2014/02/15
qurulinter
1
途中で何度読むのを止めようかと思ったか、という作品2010/06/23
Yasunori Hosokawa
0
面白かったのですが、ちょっと自分にはまだ消化不良というか、この後続編を読んでみたいと思いますけど、難しいという感想でした。翻訳その他の問題もありそうですけど、一般的に後期フォークナーはそういう扱いなようですね。 翻訳は初めての人でしたけど、違和感などは無かったです。ただ全体的に劇的な展開もなく、エピソード集な形式ということもあるせいか、ちょっと読み進めるのが大変でした。難しいかもしれないですが、今後別の翻訳が出るなら読んでみたいです。古本でもこれだけメチャクチャプレミアというのもあるので出てほしい…。2023/03/04
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- 和書
- 罪刑法定主義と刑法解釈