内容説明
文学・経済・政治・人々の価値観―。江戸のさまざまな光景のなかに〈現代性〉を深く読みとる視点の深さ。著者最新の江戸評論集。
目次
江戸幕末の権力人間学
生首と旅する男―江戸文学と「死」のフェティシズム
髪切りの怪
文学にみる狂気―狂気・乱心・あっけらかん
「男らしさ」の原型
江戸文明の身体空間
崖と谷の辺界―四谷鮫ヶ橋界隈
江戸の笑い上方の笑い
悪口の文化史
投書の社会史
膝栗毛の旅
五十三次駄賃帳―江戸の金銭感覚
物産・商品・言語―平賀源内という文化現象
金満日本と上田秋成
かくて正成は「忠臣」となった