高学歴社員が組織を滅ぼす―「脆弱なマネジメント」と「暴走する現場」の失敗の法則

電子版価格
¥1,200
  • 電書あり

高学歴社員が組織を滅ぼす―「脆弱なマネジメント」と「暴走する現場」の失敗の法則

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569825250
  • NDC分類 336.4
  • Cコード C0030

出版社内容情報

「こんなこと、あるある」と笑って読むうちに、やがて背筋が寒くなる事例を数多く紹介。日本の組織が失敗に陥る根本原因を描き尽くす!

【著者紹介】
経済評論家、株式会社「監査と分析」代表取締役

内容説明

身勝手な人間たちが作り上げる地獄絵図。「昨対比」で自動的にノルマを課す会社が陥る大崩壊。半人前の管理職を量産する人事ローテーション…その他、症例多数。本書を読んで、早々に見切りをつけるか、辞表を胸に改革に取り組むかの腹を決めよ!

目次

第1章 組織を滅ぼす「高学歴社員」とはどういう人間か?(間違いを認める度量も、反省する「漢気」もなかった高学歴人間たち;優秀な人材が集まるはずの名門企業がしでかす驚くべき不祥事 ほか)
第2章 脆弱なマネジメントが招く大きな危機(誤りを認められないマネジメントは、まるでインパール作戦のよう;デフレは続くと予想した「すき家」が直面したアルバイト大量離脱 ほか)
第3章 暴走する現場のかくも危険な反乱(無茶でマヌケな方針をカバーし続けた末の「逆ギレ」;現場の「被害者意識」が「加害者意識」へと転換されてしまうとき ほか)
第4章 既得権にしがみついて、すべてをなくす(未来に成長してゆく産業を発展させるためには「投入量を増やす」しかない;外食の雄・マクドナルドですら、その地位を既得権としてキープできなかった ほか)
第5章 これから、どうしていくべきか?(組織から抜け出すために転職をしても、資格やスキルを身につけても…;非現実的な精神論を捨て、自分自身の「無収入生存月数」を計算してみる ほか)

著者等紹介

上念司[ジョウネンツカサ]
1969年、東京都生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。在学中は創立1901年の弁論部・辞達学会に所属。日本長期信用銀行、臨海セミナーを経て独立。2007年、経済評論家・勝間和代と株式会社「監査と分析」を設立。取締役・共同事業パートナーに就任(現在は代表取締役)。2010年、米国イェール大学経済学部の浜田宏一教授に師事し、薫陶を受ける。金融、財政、外交、防衛問題に精通し、積極的な評論、著述活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひろき@巨人の肩

29
人間が本能として持つ変化への恐怖心・抵抗心が著者の言う「現状維持バイアス」なのだと思う。組織は、このバイアスを持たない天才的起業家により拡大し、絶頂期に導かれる。次に成熟段階で「現状維持バイアス」を持つ秀才が集まり、組織を硬直化して衰退が始まる。これが組織の栄枯盛衰の真理なのだろう。日本の偏差値主義教育や就活システムがこの負の連鎖を加速していると納得。いかに社会全体での新陳代謝を上げるかが重要なのだろう。具体例の成否とその根拠について著者の持つ大きなバイアスにより、問題の本質に迫りきれなかったのが残念。2016/07/06

中年サラリーマン

13
タイトル通りエリートを斬りまくるが結論が「腐った組織は変えられない、変えるなら腐った組織のルールで結果を出して発言権を高めるしかない」ですと。んなこと言っちゃったらエリートを切るクダリが居酒屋のサラリーマンの愚痴と変わらなくなっちゃうんでないかい?で最後に、でも頑張んなきゃな!で終わるというあの感じじゃん!読者に何を提供したかったのかイマイチ謎な本でした。2015/06/20

ネコ虎

9
 上念司氏が最近冴えない理由がわかりました。彼はリフレ派で金融緩和すれば簡単にデフレ脱却できると主張し、財政出動、公共投資不要論を唱えていたんですね。この本は1年前に書かれていて、日銀黒田バズーカでやっとデフレ脱却できると喜んでいました。しかし、実態は惨憺たるもの。金融緩和だけでデフレ脱却できないことがばれてしまったわけです。これまでこの方を買い被っていたようで、規制緩和を唱えたり、田中角栄を新自由主義者と言ってみたりと訳わかりません。この本も平板過ぎますね。成果主義批判だけは首肯できましたが。2016/07/11

まゆまゆ

8
会社のなかで自分にとってローリスクハイリターンなことを好む人が増えたのはなぜなのか。学歴社会のなかで会社もランキングされるという中で、低リスクを好む高学歴で保守的な人々がこぞって入ってくるからなのか、という視点。変化を恐れずリスクをとってでも変化しなければいけない時が組織にとって必ず来る。そのときに適切な改善をしないとこうなる……という失敗事例を紹介するも、うーん。なんか消化されないなぁ…2015/09/17

hk

5
「社長、あの男は経営コンサルタントなどといった瀟洒なモノではありません……あれはただの『占い師』です!」 とは例えそれが事実であっても、なかなか口に出せる台詞ではない。 身の保身、現状維持バイアス、安定志向、馴れ合い、序列意識、学閥…等によってマネジメント側が硬直化してしまうことがままある。経営サイドが「ローリスク・ハイリターン」の責任回避姿勢をとれば、「ハイリスク・ローリターン」で割を食うのは常に「現場」だ。当面は現場側の獅子奮迅の健闘によって組織全体は維持出来るかもしれない。だが、そこで更に幹部側から2015/12/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9736949
  • ご注意事項