PHP新書<br> なぜローカル経済から日本は甦るのか―GとLの経済成長戦略

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PHP新書
なぜローカル経済から日本は甦るのか―GとLの経済成長戦略

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  • サイズ 新書判/ページ数 273p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569819419
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0234

出版社内容情報

アベノミクス成功のカギは、ローカル経済にあり! グローパル経済も分析しながら、今後の日本が成長していくヒントを読み解いていく。

【著者紹介】
経営共創基盤CEO

内容説明

GDPと雇用の7割を占めるローカル企業こそ、日本経済の切り札となる。グローバルGとローカルLで人類史上初の巨大なパラダイムシフトが起こっている!会社再生のプロが説く、復活へのシナリオ。

目次

第1章 グローバル(G)とローカル(L)という二つの世界
第2章 グローバル経済圏で勝ち抜くために
第3章 ローカル経済圏のリアル
第4章 ローカル経済圏は穏やかな退出と集約化で寡占的安定へ
第5章 集約の先にあるローカル経済圏のあるべき姿
第6章 GとLの成長戦略で日本の経済・賃金・雇用は再生する

著者等紹介

冨山和彦[トヤマカズヒコ]
1960年生まれ。経営共創基盤(IGPI)代表取締役CEO。ボストン・コンサルティング・グループ入社後、コーポレイト・ディレクション社設立に参画、後に代表取締役社長に就任。産業再生機構設立時にCOOに就任。(現職)オムロン社外取締役、ぴあ社外取締役、中日本高速道路社外監査役、みちのりホールディングス取締役、経済同友会副代表幹事、財務省・財政投融資に関する基本問題検討会委員、内閣府・税制調査会特別委員、文部科学省・国立大学法人評価委員会専門委員、国土交通省・下水道政策研究委員会委員、経済産業省・新ものづくり研究会委員等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あちゃくん

77
グローバル化・新自由主義的な流れと、里山資本主義的な流れがある中で、どう考えたらいいんだろうと整理がついていなかったのですが、この本を読んである程度スッキリしました。グローバル化からの直接的なトリクルダウンによる恩恵はそのグローバル(G)とローカル(L)が分かれていくのでなかなか難しいけど、それでもGとLで分けて考えて、それぞれにあった対策を取りつつ、バランスを取ればいいんだという指摘になるほどとうなずきました。2014/12/28

5 よういち

74
日本の企業の7割が属するローカル経済圏の再生が経済成長につながると主張する本。◆誰にた対しての主張かは定かではないが、ローカル経済圏の再生方策はけっこうエゲつない。そこまで必要なのか。必要なのだろう、今の日本には...◆モノを扱うグローバル経済圏き製造業やIT産業が中心。コトを扱うローカル経済圏は公共機関、小売業、非製造業が中心で雇用の7割はここにある。◆ローカル経済圏では、企業の淘汰が起こりにくい。従って、事業と雇用を生産性の高い企業に集約すべき。◆地域の賃金をあげれば生産性の低い企業は淘汰される...2018/12/07

WATA

62
日本の企業を製造業などのグローバル競争企業と小売業などのローカル企業に分け、それぞれに必要な政策案を提示した書。特に地方のローカル企業の課題分析と処方箋が具体的で良い。要約すると、少子高齢化に団塊世代の引退が重なる→この先20年ぐらいは需要減少を上回る勢いで地域の労働力が減少→労働生産性を上げないと地域サービスの質と量が維持できない→生産性の低い企業の合併や廃業を促す必要がある→そのためには社長家族の個人保証の取り立てに制限をかけて・・・という具合。こういった本には珍しくしっかりと考えて書かれた良書です。2014/08/29

Miyoshi Hirotaka

49
野球をするからといって、甲子園で活躍し、プロになり、さらにMLBデビューという狭き門を夢見る必要はない。経済の世界もこれと同じ。機能としてグローバルにネットワークを持つことは大事だが、経済は圧倒的にローカル。それには、中小企業を潰さないという人余り時代の社会政策により延命を続けるゾンビ企業に対し、淘汰の法則を確実に作用させ、地域の最適化を図ることが必要。数十年に一度生まれるかどうかわからないスーパースターを期待するより毎年必ず生まれる地区大会の優勝・準優勝者レベルの経営者の元で業界の集約を進めるべきだ。2015/08/14

こばきよ

45
これ迄個社というかミクロの視点で日本企業の経営者の問題に厳しい意見を向ける本が読んだものはほとんどだった。今回はマクロの視点から、グローバルの世界とローカルの世界とに分けてそれぞれの処方箋を提示している。この切り分けが相当に世の中を分かりやすくする。よくある総論OK、各論反対の世の中で最後はわが身のかわいさで議論をごちゃ混ぜにするから進まない。その中でこの切り分けは明確。ただし、ローカルの世界の処方箋、人手不足に対応するためにの新陳代謝の促進と生産性向上、しかも、労働集約的な産業は難しい。けど腹に落ちる。2014/10/11

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