出版社内容情報
「薬害エイズ事件」から日本は変わっていない。「子ども・被災者支援法」をめぐる紆余曲折を描きながら、この国の構造的腐敗を断罪する!
【著者紹介】
参議院議員
内容説明
日本中が団結し、政府を動かした薬害エイズ裁判からもうすぐ20年。当時、初めて実名を公表し、原告として闘った川田氏は、社会を変えるには政治しかない、と国政の場に立った。しかし東日本大震災後に彼がみたのは、あのときから何も変わらぬこの国の姿だった―。放射能の被害から子どもを救うため、必死の思いで成立させた「子ども・被災者支援法」に、なぜ国は1円も予算をつけないのか。そこには、利益のためにいのちがやすやすと切り捨てられるカラクリがある。「時代は変わるのではなく、変える」。日本の未来を担う「子ども」を守り抜くために、いますぐ私たちができること。
目次
第1章 薬害、公害、原発事故。すべては同じ根っこから(いのちより利益優先の仕組み;高木博士の危惧が現実に ほか)
第2章 立法の場に挑む(原点は薬害エイズ;薬害エイズ裁判の原告に ほか)
第3章 いのちを守れ!(放射能の被害からいのちを守る;原発以外にも回転ドアはそこら中に ほか)
第4章 いのちを守る法律はこうしてつくられた(児玉教授の告発―国会は何をやっているのですか?;党派を超えて取り組んだ「子ども・被災者支援法」 ほか)
第5章 政治家の動かし方(政治に失望する前に;どうしたら声は届くのか ほか)
著者等紹介
川田龍平[カワダリュウヘイ]
1976年、東京都生まれ。2003年、東京経済大学経済学部卒業(この間、独ケルン大学に留学)。生後6カ月で血友病と診断され、治療のために投与された輸入血液製剤でHIVに感染。93年、国と製薬会社の責任を問う東京HIV訴訟原告に加わり、95年3月に実名を公表。同年7月、3500人とともに「あやまってよ’95人間の鎖」で厚生省(当時)を取り囲む。96年3月、実質勝訴の和解を勝ち取る。その後、衆議院議員川田悦子秘書、松本大学非常勤講師を経て、07年7月、東京選挙区において完全無所属で参議院議員に当選。09年12月、みんなの党に入党。現在、党政調副会長、東日本大震災復興特別委員会理事、厚生労働委員会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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