PHP新書<br> この国はなぜ被害者を守らないのか―子ども被災と薬害エイズ

電子版価格
¥750
  • 電書あり

PHP新書
この国はなぜ被害者を守らないのか―子ども被災と薬害エイズ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 171p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569813219
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0236

出版社内容情報

「薬害エイズ事件」から日本は変わっていない。「子ども・被災者支援法」をめぐる紆余曲折を描きながら、この国の構造的腐敗を断罪する!

【著者紹介】
参議院議員

内容説明

日本中が団結し、政府を動かした薬害エイズ裁判からもうすぐ20年。当時、初めて実名を公表し、原告として闘った川田氏は、社会を変えるには政治しかない、と国政の場に立った。しかし東日本大震災後に彼がみたのは、あのときから何も変わらぬこの国の姿だった―。放射能の被害から子どもを救うため、必死の思いで成立させた「子ども・被災者支援法」に、なぜ国は1円も予算をつけないのか。そこには、利益のためにいのちがやすやすと切り捨てられるカラクリがある。「時代は変わるのではなく、変える」。日本の未来を担う「子ども」を守り抜くために、いますぐ私たちができること。

目次

第1章 薬害、公害、原発事故。すべては同じ根っこから(いのちより利益優先の仕組み;高木博士の危惧が現実に ほか)
第2章 立法の場に挑む(原点は薬害エイズ;薬害エイズ裁判の原告に ほか)
第3章 いのちを守れ!(放射能の被害からいのちを守る;原発以外にも回転ドアはそこら中に ほか)
第4章 いのちを守る法律はこうしてつくられた(児玉教授の告発―国会は何をやっているのですか?;党派を超えて取り組んだ「子ども・被災者支援法」 ほか)
第5章 政治家の動かし方(政治に失望する前に;どうしたら声は届くのか ほか)

著者等紹介

川田龍平[カワダリュウヘイ]
1976年、東京都生まれ。2003年、東京経済大学経済学部卒業(この間、独ケルン大学に留学)。生後6カ月で血友病と診断され、治療のために投与された輸入血液製剤でHIVに感染。93年、国と製薬会社の責任を問う東京HIV訴訟原告に加わり、95年3月に実名を公表。同年7月、3500人とともに「あやまってよ’95人間の鎖」で厚生省(当時)を取り囲む。96年3月、実質勝訴の和解を勝ち取る。その後、衆議院議員川田悦子秘書、松本大学非常勤講師を経て、07年7月、東京選挙区において完全無所属で参議院議員に当選。09年12月、みんなの党に入党。現在、党政調副会長、東日本大震災復興特別委員会理事、厚生労働委員会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆうゆう

6
子ども・被災者支援法。これは、この方でなければだめだ。この方でなければ説得力ない。いのちをあきらめない、生きているからには未来をあきらめない。かけがえのない子どもたちを、大人が守る。いのちが優先される、すべての人が幸せな国になるように。必要なのは知識よりも情報に騙されない力、情報あふれる社会だからこそ、見極めが大切だ。2018/02/15

tolucky1962

4
HIVに感染後、戦い続け国会議員となった川田さんが福島の原発問題で奔走されている様子が描かれています。2つの異なる問題も苦労されてきた著者だからこそ共通的な問題として、今後も正しい対応を継続されることが期待されます。日本では国会議員と言えども一野党議員ではなかなか行政を動かすことが難しいことが窺えます。そんな中、エピローグで奥様との馴れ初めという個人的な内容の中で生きる強い意志の大切さが示され、著者の原点が理解でき感動的だった。2014/09/04

まゆまゆ

3
原発事故による子どもの放射性物質による健康被害と薬害エイズ事件の状況は同じだ。利権のために命が切り捨てられる構造が今も変わっていない…原発事故被害者のための法律を成立させたのに、議員立法だからか官僚が動かない、という事実も衝撃だった。エピローグの奥様とのなれそめも涙もの。2013/07/18

westwing

2
薬害エイズで国を相手取り、戦い続けた川田龍平議員の著書。今は原発事故、放射能汚染と向き合い、命の大切さを叫び続けている。正しい情報を見極めた上で、自分の頭で考え、諦めずに行動し続けるという、当たり前なのだが、なぜか難しいことに取り組む姿勢は、普段の自分を見直す機会になった。良書だ。 奥様が、堤未果さんだと知らなかった自分は置いておくとして、応援したい政治家だ。改革できる人×戦争しない人×人に優しい人だ。2015/05/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6899313
  • ご注意事項