PHP新書<br> コンクリート崩壊―危機にどう備えるか

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PHP新書
コンクリート崩壊―危機にどう備えるか

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  • サイズ 新書判/ページ数 242p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569812892
  • NDC分類 511.7
  • Cコード C0251

出版社内容情報

高度成長期に大量に使われた鉄筋コンクリートが、崩壊の危機にある。構造的な問題を明らかにし、不意に訪れる大災害を防ぐ対策を考える。

【著者紹介】
法政大学教授

内容説明

本書はコンクリート工学の専門家が、コンクリートの歴史をひもときつつ、塩害や中性化など鉄筋コンクリートの「病因」を解説し警鐘を鳴らす。そして、維持管理のための「コンクリートドクター」の配備を提案する。

目次

序章 現代社会に響くコンクリートの悲鳴
第1章 現代社会を支える鉄とコンクリート
第2章 コンクリートとは何なのか?
第3章 コンクリート構造物は本当に安全なのか
第4章 コンクリートの寿命
第5章 コンクリート構造物の人生設計
第6章 「コンクリートから人へ」がもたらした弊害
第7章 コンクリートの崩壊を防ぐには
第8章 コンクリートドクターが危機を救う

著者等紹介

溝渕利明[ミゾブチトシアキ]
1959年岐阜県生まれ。82年に名古屋大学工学部土木工学科を卒業。84年に同大学大学院工学研究科土木工学専攻博士前期課程を修了し、鹿島建設株式会社に就職。同社技術研究所土木部第2研究室、広島支店温井ダム工事事務所などを経て99年にLCE(Life Cycle Engineering)プロジェクトチームに配属。2001年、法政大学工学部土木工学科専任講師に着任し、03年助教授。04年より教授。博士(工学)。コンクリートの“寿命”や維持管理について研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

C-biscuit

12
最近、コンクリートに興味を持てるようになり、本の内容もしっかり理解できるようになってきた。もっとも誰にでも読みやすく書かれている本であり、専門家向けの本ではない。この本では、内部の鉄筋の腐食(塩害、中性化)とコンクリート自身が痛む(アルカリシリカ反応、化学的侵食、凍害)に分けて解説されており、理解しやすい。社会インフラを支えているのが、コンクリートであり、腐食は、インフラ維持での大きな課題である。特に下水道については、腐食も早く、道路の陥没など大きな事故に繋がることが危惧されており、専門的な知見と感じた。2015/06/10

Ray

10
【図書館】昨今の事象も取り上げているコンクリート構造物に関する新書。コンクリートのメカニズムについても割と専門的なことまでわかりやすく書かれている(と思っているのは知識あるからかもしれませんが)また下水道施設についても言及している点が興味深い。世界最高峰を誇る日本の上下水道技術も維持管理、改修に問題を抱えているということは、あんまり世の中では話題になってないのは事実。とりあえず「コンクリートから人へ」とかふざけたことはもう言わないでいただきたい。2013/11/09

トールパパ

9
土木技術者にとっては特に目新しい内容ではないが、筆者も書いているように、土木屋以外の一般の人達に読んでもらい、あらゆるインフラが作って終わりではなく、お金をかけてメンテナンスする必要があることを認識して欲しい。特に自治体の首長や財政担当には読んで欲しい。下水道技術者として、ここに書いてあることも、まだ良い方であり、下水道の置かれている現状をもっと世間にアピールする必要があると痛感する。2014/04/03

ふくみみ

8
トンネルのコンクリート崩落は恐ろしい事故だった。コンクリートの特性や水や塩害などコンクリートを浸食し、脆くする要因が色々あることはわかったが、建築時にわかっていなかったことが問題として浮上する繰り返しで技術の進歩があり、今どうなっているかが良くわからなかった。崩落事故のあとで一通り再検査したんじゃなかったっけ?なんにつけてもインフラの見直しのコストを国や自身で見積もっておかないといけないのだな。2015/02/05

ののたま

4
前半のコンクリートの仕組み、維持管理はためになった。 後半以降ところどころ挟まれる民主党政権批判や、女子学生への視線が気になる。 2024/04/03

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