出版社内容情報
実力さえあれば学歴なんて無関係、のはずが……。プロ野球、Jリーグで大卒が成功しやすい現実をデータで立証、労働経済学で解析する。
内容説明
実力がものをいう世界…そんなスポーツ選手のあいだに変化が起きている。大卒の割合が格段にふえているのだ。しかも驚くべきことに、彼らのほうが、若くしてプロや企業チームに飛び込んだ高卒よりも「成功」する確率が高い。1965~2010年までの2421人のプロ野球選手を分析すると、選手として長く活躍するうえでも、引退後に指導者となるためにも、特定の大学を卒業すると有利であることがわかった。野球、サッカー、ラグビー、駅伝、相撲―プロ・アマそれぞれを代表する5つの競技を、計量経済学の手法でデータ解析。企業社会同様、学歴や出身校に左右される現実が明らかに。
目次
第1章 スポーツ界における学歴と学校歴(スポーツ選手が大学に進学するメリット;スポーツ選手の学歴構成 ほか)
第2章 スポーツの発展と学校スポーツ(戦前の学校スポーツが発展した経緯;学生サッカーが発展した経緯)
第3章 スポーツ指導者に学歴や学校歴は必要か(スポーツ指導者になるために学歴は重要か?;スポーツ指導者になる人の学歴と学校歴 ほか)
第4章 スポーツを終えたあとの人生(卒業後のスポーツ選手の人生;引退後のプロ選手はどこへ行く?)
第5章 高校・大学におけるスポーツ優遇策の功罪(早稲田大学のスポーツ優遇策を検証する;同志社・立命館のスポーツ優遇策を検証する ほか)
著者等紹介
橘木俊詔[タチバナキトシアキ]
1943年兵庫県生まれ。小樽商科大学商学部卒業、大阪大学大学院修士課程修了、ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。仏米英独での研究職・教育職を経て京都大学教授。現在、同志社大学経済学部教授、京都大学名誉教授。専門は労働経済学。日本の格差社会の実態を経済学の立場から分析、多くの著作を発表している
齋藤隆志[サイトウタカシ]
1976年宮城県生まれ。京都大学経済学部卒業。大学院では橘木教授に師事し、博士(経済学)取得。専門は労働経済学、企業経済学。京都大学経済研究所、早稲田大学高等研究所を経て、九州国際大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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