出版社内容情報
低タールたばこががんを増やす? 安全なクルマが乱暴運転を促す? 事故や失敗の背後に潜むリスク行動をとる人間の心理に光を当てる。
【著者紹介】
立教大学現代心理学教授
内容説明
鉄道、医療、バス、原発、温泉施設…事故が起きるたびに、責任が問われ、規制が強まり、対策がとられる。だが、安全対策によって「安全・安心」は高まったと言えるのか。著者は、安全対策によって人間の行動はどのように変化するのか、そこにこそ注目すべきと説く。事故や病気や失敗のリスクを減らすはずの対策や訓練が、往々にしてリスクを増やすことになるのはなぜか、人間の心理とリスク行動に光を当てる。さらにリスク行動の個人差、リスク・コミュニケーション、リスク・マネジメントにまで踏みこむ。
目次
第1章 安全装置が裏目に出るとき
第2章 失敗は訓練で防げない
第3章 リスク・ホメオスタシス理論
第4章 なぜ人はリスクを求めるのか
第5章 なぜ事故が起きるのか
第6章 リスク認知とリスク判断
第7章 リスク・コミュニケーション
第8章 リスク行動の個人差
第9章 リスクと共存する
著者等紹介
芳賀繁[ハガシゲル]
1953年生まれ。京都大学大学院修士課程修了。国鉄鉄道労働科学研究所研究員、JR鉄道総合技術研究所主任研究員、東和大学工学部助教授、立教大学文学部助教授などを経て、立教大学現代心理学部教授。博士(文学)。運輸安全委員会業務改善有識者会議委員、JR西日本「安全研究推進委員会」委員、日本航空「安全アドバイザリーグループ」メンバー、京王電鉄安全アドバイザーなどを兼任。専門は産業心理学、交通心理学、人間工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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