出版社内容情報
「3・11」は「巨大災害の世紀」の始まりにすぎない――いつ来てもおかしくない地震や火山噴火、異常気象に関する最新情報を解説。
【著者紹介】
京都大学大学院教授
内容説明
東日本大震災はいまだ終わっていない。むしろ「巨大災害の世紀」が幕を開けたのだ。太平洋沖で起きるM8クラスの「余震」、首都圏直撃の恐れもある「直下型地震」、富士山も含めた「活火山の噴火」、300年に1度の三連動地震による「西日本大震災」―これら四つが目前に迫っている。京大人気教授がわかりやすく解説。自分の身は自分で守るしかない時代に、これだけは知らないと危うい基礎知識と最新情報。
目次
第1章 「地震」は忘れる前にやってくる(300年に1度の超弩級、「三連動地震」が太平洋岸で起きる;地震が来ない場所のない日本、直下型地震の予測は至難の業;津波が来たら遠くへ逃げるよりも、高い場所へ駆け上がれ;日本全国の軟弱地盤の下には、未知の活断層が隠れている;発生確率88パーセント以上の東南海地震に備える;緊急地震速報が出たら、自分の身を守るためにまず何をすべきか;地震時の帰宅困難者は数百万人、会社に食料や防災品を備蓄せよ;休日に震災時の「帰宅支援マップ」を手に、自分の足で実際に歩いてみよう)
第2章 「火山」はいつ噴火してもおかしくない(日本列島の地震と火山は、プレートの動きが原因;火山灰の噴出による損害は、同時多発テロをしのぐ金額;注意すべき活火山は110個、休火山と死火山はもはや死語;科学を用いた噴火予知で災害を減らすことは可能;時期は特定できないが、富士山は100パーセント噴火する;大きな噴火は、異常気象を引き起こすことがある;約700年に1回の巨大地震が、「そろそろ」起きても不思議はない;自然災害で命を落とすのは、「自分だけは大丈夫」の思い込み)
第3章 「異常気象」はいつまで続くのか(偏西風によって気圧の配置が崩れると、異常気象になりうる;長期的には寒冷化する地球、「温暖化」は短期的な現象か?;地球温暖化によって台風は巨大化するのか?;「エルニーニョ現象」と「ラニーニョ現象」が日本に及ぼす影響とは?;雷は家屋の内部に侵入し、電気器具を破壊する;竜巻とダウンバーストは、突然襲ってくる;熱帯夜だけでなく「ゲリラ豪雨」を引き起こすヒートアイランド現象;地球規模で環境汚染が拡大、乾燥地域から黄砂が飛来する;有害な紫外線を吸収するオゾン層、貴重な生命の砦は守れるか)
著者等紹介
鎌田浩毅[カマタヒロキ]
1955年東京都生まれ。東京大学理学部地学科卒業。通産省(現・経済産業省)を経て97年より京都大学大学院人間・環境学研究科教授。理学博士。専門は火山学、地球科学、科学コミュニケーション。テレビ、ラジオ、講演会で科学をわかりやすく解説する「科学の伝道師」。京大の講義は毎年数百人を集める人気で教養科目1位の評価。モットーは「おもしろくて役に立つ教授」。日本地質学会論文賞受賞(96年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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