PHP新書<br> 日本古代史を科学する

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日本古代史を科学する

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  • サイズ 新書判/ページ数 187p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569802350
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0221

出版社内容情報

学界のタブーを突き破り、自然科学者の「眼」が衝撃の事実を次々と……。邪馬台国、出雲の国譲り、神武東征の謎に挑む

【著者紹介】
カリフォルニア大学教授、新潟大学教授

内容説明

医者であり、歴史に造詣の深い著者が自然科学者の「眼」で、日本古代の謎解きに挑む。まずは「魏志倭人伝」から邪馬台国がどこにあったか、その場所を推理する。次に、日本最古の歴史書といわれる『古事記』『日本書紀』を、「記紀」の作者たちは当時の「至高の知識人」で、神話や国造りの物語にも意図的なメッセージが隠されているとして、読み解いていく。予断を排除し、科学者としての推理力から導き出したものは、想像を絶する大胆な結論であった。東アジアを舞台に壮大なスケールで、心躍る歴史のドラマが展開される。

目次

二十一世紀の科学
「魏志倭人伝」
邪馬台国への道
「記紀」
太伯と徐福
二つの出雲
四王朝説

著者等紹介

中田力[ナカダツトム]
1950年学習院一家の末っ子として東京に生まれる。学習院初等科・中等科・高等科を経て、76年東京大学医学部医学科卒業。78年にアメリカの西海岸にて臨床医になるために渡米。カリフォルニア大学、スタンフォード大学で臨床研修を受け、92年にカリフォルニア大学脳神経学教授に就任。96年にファンクショナルMRIの世界的権威として日本に戻り、2002年に新潟大学脳研究所・統合脳機能センター設立、センター長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yamatoshiuruhashi

21
興味を引くタイトル、ネットで購入。前書き読んで、誰か似たようなことを言ってたなと思いつつ本章へ。幾章か読んだところでこれは読んだことがあるはず、と思い読メの履歴で調べました。ありましたよ。丁度3年前の日付もほとんど同じの2月8日。こんな季節にはこんな本を読みたくなるのでしょうか。悔しいから再読したことを中心にレビューアップ。科学者としておっしゃることのうち、建てられた「前提」が正しいかどうかは疑問が残るが、素直な解釈で解り易いと思う。2019/02/09

Kamabonz

9
春秋戦国時代に起きた滅亡と日本人のハプログループ、その時期から推測した日本の古代国家については、「あるかも」と思わせるものがありました。 土器編年などからの裏付けがあれば良かったのですが、その辺りは無視して、「~しか考えられない」と書かれてしまうと…という感じです。 邪馬台国なんて魏志倭人伝の方角を完無視ですからね。 ただ、個人的には結構当たってるんじゃないかと思っていますので、次の著作が楽しみです(購入はしませんけどね)2017/06/22

yamatoshiuruhashi

9
医者が「科学的アプローチ」で書いた古代史の読み解き。この著者の言う「科学」に同意できるところはあるが、それが歴史事象ではなく文献にまで適用できるのだろうか。司馬遷は全くの私見を入れず正確に歴史を描いたということが前提なら、司馬遷の執筆態度がそうであったとどうして言えるのか。魏志倭人伝が正確な歴史を語っていると確定できるのか。さらりと流された「前提」もよく考えるべきことではないだろうか。とは言え、新しい研究スタンスとして宇宙映像から古代地図を復元し非常に興味深い。本書の断定口調を推測口調に読み返れば良い。2016/02/08

Junko Yamamoto

7
遺伝子での考察は科学者らしく面白い。 我が家系は下戸で出っ歯、であるがこの遺伝子は中国南部からなので真実味がある。ただ、魏志倭人伝を絶対正しい資料とするのはどうか。著者も認めているが倭国に行ったことのない人が書いた歴史で、三国志の中の、魏の中の、東夷の中の、一部にしか過ぎず、いい加減な部分もあると思う。邪馬台国には7万人の人口があったがそれが宮崎とは遺跡的に考えられない。邪馬台国の源流が日向、なら理解できるが。2016/11/21

脳疣沼

6
松岡正剛が中田力の脳科学の本を千夜千冊で取り上げていて絶賛していたので、名前だけは覚えていたが、まさか歴史の本を書いていたとは意外だった。東大医学部卒のMRIの権威ともなれば、こんな芸当も可能なのか。本書は魏志倭人伝や記紀の記述を前提とし、その記述が"正しいと仮定した場合"に古代史がどう展開されるかを、論理上の仮説として簡潔に提示している。最初に述べられる「古代史を科学する」ことの意味が重要であるが、少々理系特有の文系を馬鹿にした感が鼻に付く。本書を読むのはもっぱら文系であろうに。2017/01/31

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