出版社内容情報
勤めている会社は大丈夫か? 取引先は? 会社再生のプロが実践する37の手法。メーカー、小売・卸、飲食ビジネスなどエピソード満載!
内容説明
勤めている会社は大丈夫か?取引先は?会社再生のプロが実践している37の手法が身につく本。メーカー、小売・卸、通信、飲食ビジネス…エピソード満載。
目次
第1章 リアルな経営分析とは何か?(リアル経営分析は企業の健康診断(精密検査)
リアル経営分析はテーラーメイド ほか)
第2章 リアル経営分析の進め方(仮説と検証を繰り返して真実に迫る;PL、BS、CSを使いこなす ほか)
第3章 生き残る会社と消え去る会社―実例に学ぶ分析枠組み編(経営分析を始めるとき、まず持つべき目的意識とは?;規模が効くか効かないか ほか)
第4章 生き残る会社の数字のつくり方―ケーススタディーで分析訓練編(会社の事業モデルを自分なりに試算してみる;試算をベースに自分でPL/BSをつくってみる ほか)
著者等紹介
冨山和彦[トヤマカズヒコ]
経営共創基盤(IGPI)代表取締役CEO/パートナー。1960年生まれ。東京大学法学部卒、スタンフォード大学経営学修士(MBA)。ボストンコンサルティンググループ、コーポレイトディレクション代表取締役社長、産業再生機構COOを経て、IGPIを設立。数多くの企業変革や業界再編に携わり、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
24
p/Lを読めることは前提。加えて業界ごとに理想の形に違いがあり、一緒くたにできない。単年度を見ても投資が多い年は危ない対照表が出る。アップルようにアイデアが当たるかどうかにかかっている会社もあるし、バス会社のように拠点と乗客数から売り上げの予想がつきやすいものもある。さらに表から読み取れないブランドや歴史、人間関係もあって、単に営業強いところと開発力の強い会社が合併しても、その商品に愛着がないと上手くいかないなど。読みやすい一冊だが、経営は運もあるから本当に難しいと思った。2021/11/19
手押し戦車
17
財務諸表を読んでも、同じ業界でもビジネスモデルが異なっていると数字だけを比べて眺めるだけでも本質は見えてこない。店舗展開でもフランチャイズか直営店型でやるのとでは数字の見え方が変わる。商売はどんなお客さんが来ているのかを現地で見ることで、数字の実態が見えて来る。過去から現在までの財務諸表の数字が一貫していると消費者独占力が強く、さらに長年、同じ製品を売り続けているほどブランド力もあり決算書が一貫した数字となって現れる。価格でお客さんを呼ぶビジネスは財務諸表の数字に波が出て良い時と悪い時が出る。2015/03/07
Don2
9
良書!事業のエコノミクスが見えるとはこういうことか…と感心しながら読んだ。稼働率ビジネス/立地ビジネス/障壁ビジネス/規模/範囲/密度の経済/垂直→水平ビジネスへの成熟など、教科書では読んでいるもののちゃんと理解していなかったな、と反省。ギョーカイコーゾーやジギョーセンリャクなるものを読み解く(≒お金の話に換算する)ときの考え方がわかる。投資銀行やプライベートエクイティ、戦略コンサルなどが一体どういうことをやってるのか気になる人も、読んでみると仕事のイメージがかなり掴めるのではないか。2023/02/18
もりの
9
やっぱり自分には合わない世界。2017/01/27
ふね
9
いただいた本。コンサルタント会社のCEOが、企業分析の手法をまとめた本。財務諸表だけではなく企業の生のビジネスを想像して企業分析するべしというのがポイントだろうか。社会に出て必要になりそうな知識なので覚えておきたい。まずは会計学の基本を押さえておかなくては。2015/02/05