ＰＨＰサイエンス・ワールド新書 スーパーアース―地球外生命はいるのか

井田 茂【著】

ＰＨＰ研究所（2011/06発売）

• サイズ 新書判／ページ数 190p／高さ 18cm
• 商品コード 9784569796932
• NDC分類 445
• Cコード C0244

内容説明

太陽以外の別の星に木星クラスの巨大ガス惑星ホット・ジュピターやエキセントリック・ジュピターが発見されて約１５年…岩石でできた地球型惑星が次々と発見された。地球質量の数倍から１０倍のスーパーアースや地球質量に近いアースたち。その表面に海をもつ可能性が高く、生命が住んでいる可能性が高いものも。スーパーアース発見をめぐる熱いドラマと地球外生命の可能性に沸く天文学者たちの興奮を伝える。

目次

第１章　異形ジュピターからスーパーアースへ（ペガスス座５１番星発見までの苦闘；姿を現した異形のジュピター　ほか）
第２章　スーパーアース出現（地球型惑星への機運；最小惑星発見への熾烈なレース　ほか）
第３章　スーパーアースの形成モデル（太陽系形成の標準モデル；ホット・スーパーアースの起源　ほか）
第４章　スーパーアースの生命（天文学と地球外生命の議論；生命が誕生するスーパーアースは多数存在？　ほか）
付録　スーパーアースを暴く最先端技術（人が歩く速度をとらえる―ドップラー法；ほのかなスーパーアースの影をとらえる―トランジット法　ほか）

著者等紹介

井田茂［イダシゲル］
１９６０年生まれ。京都大学理学部卒業。東京大学大学院地球物理学専攻修了。理学博士。現在、東京工業大学地球惑星科学科教授。日本惑星科学会副会長。１９９５年から１９９７年までカリフォルニア大学サンタクルーズ校、コロラド大学ボルダー校で客員研究員。専門は惑星物理学（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ntahima]

現在もっともホットな宇宙論・系外惑星探査に関する本。子供の頃、太陽系外に惑星は存在しないと言われていた。今考えてみると当り前の結論であるが、系外惑星がないのではなく、発見する手段がなかっただけのことである。観測技術の発達により、木星型巨大ガス惑星や、地球を何倍かに拡大したようなスーパーアースが発見されるようになった。今世紀中には地球型惑星の発見も不可能ではないと思う。さて本書、テーマは最高に面白いのであるが内容は観測方法と観測史にかなりのスペースが割かれており、気真面目と言うか、些かもどかしいと言うか。

2012/07/31

[マーム]

「スーパーアース」とは地球質量の10倍以下の岩石惑星（地球型惑星）のこと。太陽系以外にも惑星があるだろうということは容易に想像がつきますが、それを直接観測するのはほとんど不可能のように思っていました。でも、近時、新しい観測方法の開発と観測機器の性能向上により、それが可能となってきたということで、実際に結構な数の地球型惑星らしきものが発見されているということです。 となると、次に気になるのは､太陽系外にも生命体､特に知的生命体は発生しているのだろうかということ。 夏の夜空に思いを馳せるには打って付けの１冊。

2011/07/17

[Koki Miyachi]

地球型惑星の発見の歴史と展望。現役の惑星物理学者による理論で裏打ちされた一冊。技術や専門的解説と学問発展の大きな流れの説明を両立させながら苦心して書かれていることがよくわかる。テキスト中心の高度な理論的な説明を理解するのはなかなか難しい。図版中心の解説にすればもっと分かり易かったかも。

2015/07/16

[文章で飯を食う]

ついこの間まで、夢のような話しだった太陽系外惑星が、今や千近くも見つかるとは！行ってみたいなぁ～。

2013/10/17

[EnJoeToh]

自分が大学生の頃はまだ、太陽系外惑星がひとつも見つかっていなかった。

2011/07/08