内容説明
アダム・スミス=既得権、マルクス=金融危機、ケインズ=大不況、負リードマン=財政危機…日本経済の難題に鋭く斬り込む、目からウロコの池田式新解釈。
目次
第1講 既得権を考える―『国富論』
第2講 金融危機を考える―『資本論』
第3講 イノベーションを考える―『リスク・不確実性・利潤』
第4講 大不況を考える―『雇用、利子および貨幣の一般理論』
第5講 自由主義を考える―『個人主義と経済秩序』
第6講 財政危機を考える―『資本主義と自由』
著者等紹介
池田信夫[イケダノブオ]
1953年京都府生まれ。1978年東京大学経済学部を卒業後、NHKに入社。報道番組の制作に携わり、1993年に退社。1997年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程を中退し、同年国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)助教授。2000年GLOCOM教授、2001年経済産業研究所上席研究員を経て、現在は株式会社アゴラブックス代表取締役、上武大学経営情報学部教授。学術博士(慶應義塾大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mazda
19
以前セミナーで、池田氏の話を聞いたときと同じ感想…。話したいことの主軸がどこにあるのかよくわからない…。数少ない納得ポイントは、「経営者の役割は、不確実性の処理」というところ。経営というのは不確実性をどう処理するか、が重要なので、責任の所在をはっきりさせることが大切であり、結局のところ独裁者に独断させるべきということ(ただし、独裁者によるが…)。しかし、「ジョブズはマッキントッシュで失敗した」、というのは、一体どこをどう見て失敗と言っているのか疑問だった…。2013/08/14
駒場
2
池田信夫はTwitterとかで「何言ってんだ……こいつ……」と思うことが結構あったんで敬遠してたんですが、この本はちょっと物知りのオッサンが経済古典の雑学を披露しながら現代経済を論じる、という感じで割合楽しく読めた。大学教養課程レベルの経済知識があると、「へー」とか言いながら読めそう。大不況とケインズ、財政危機とフリードマン、金融危機とマルクスなど。話があちこち散るものの、飲み屋の政治経済論争的な読み物としてなら気にならず。衒学的なのは、この手のエコノミストにありがちなアレ2014/09/04
ISHIDA
0
読書会のテーマが「古典」何を選ぼうか探していた中で目についた1冊です。 最近のテーマの一つ「資本主義のその先」を考える上で参考になるかなぁと思って手に取ったけど読み進めるのに苦労しました。本の中に出てくる言葉、ザックリは分かっていたつもりだけど実際理解するには、ネットで意味を確認しながらとなり時間もかかりました。 今の状況、資本主義を観ていくのに参考になりました。 完璧な理論はないけど、必要なものだけチョイスして自分の中に吸収出来ればいいなと思いました。2016/07/10
ふじお
0
ざっくりと経済史と現代の政策への活用がわかる。ただし、要求される前提知識は高い。2014/03/06
w
0
アゴラセミナーのまとめ。2012/04/02