PHP新書<br> アメリカが畏怖した日本―真実の日米関係史

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アメリカが畏怖した日本―真実の日米関係史

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  • サイズ 新書判/ページ数 173p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569796673
  • NDC分類 319.105
  • Cコード C0230

出版社内容情報

黒船来航から第二次世界大戦まで、日本の歴史は日米衝突の歴史であった。日本を怖れるアメリカとの関係を通して近代史を読み直す。

【著者紹介】
上智大学名誉教授

内容説明

中世の欠如した国アメリカ―黒船来航以来、日本に大きな影響を及ぼしたアメリカは、日本海海戦において連合艦隊が圧倒的な勝利を収めたとき、日本を恐れた。スペイン無敵艦隊の敗北など、世界の覇権がうつる天下分け目の大海戦と重なってみえたからだ。アメリカはその後、排日移民法、ワシントン軍縮会議、そしてハルノートの提示にいたり、日本は戦争回避の道を閉ざされた。この歴史から何を学ぶべきか。対米戦争に勝つチャンスはあったのか。騎士道なきアメリカという視点から、日米関係史を読み直す。

目次

第1章 「騎士道精神」がなく、常に自分たちを正義と考える国
第2章 ペリー来航がもたらした友好的な出会い
第3章 アメリカが畏怖した日本
第4章 絶対的排日移民法とブロック経済が導いたもの
第5章 日米開戦「回避」の道を閉ざしたもの
第6章 対米戦争に勝つチャンス
第7章 東京裁判と戦前の日本は悪の刷り込み
第8章 五十年不動の改定日米安保の枠組み
第9章 今こそ、サンフランシスコ講和条約に戻るとき

著者等紹介

渡部昇一[ワタナベショウイチ]
1930年山形県生まれ。1955年上智大学大学院修士課程修了。ドイツ、イギリスに留学後、母校で教鞭をとるかたわら、アメリカ各地で講義。上智大学教授を経て、上智大学名誉教授。Dr.phil.(1958)、Dr.phil.h.c.(1994)。専門の英語学だけでなく、歴史、哲学、人生論など、執筆ジャンルは幅広い。1976年第24回日本エッセイストクラブ賞、1985年第1回正論大賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちさと

22
徹底的に日本弁護派で、戦後に関しては日米関係支持派の渡部さんから見る太平洋戦争。アメリカによる白人優位からの日本嫌悪、南満鉄共同経営の申し入れを蹴られた腹いせとしての絶対的排日移民、シナを巡る日本への畏怖の解説が丁寧にされています。デタラメ裁判として東京裁判へのかなり右寄りの言及もあり。「A級戦犯などいないのだ。未だにそれを口にするやつは国賊的な無知か、本物の国賊である」色んな著者の歴史観を知ることはとても有意義である一方、頭がこんがらがりますね。2018/12/01

kaida6213

3
東京裁判史観を植えつけられた世代としては刺激的な内容が多かった。 (1)日本が太平洋戦争(パールハーバー戦~)を始めたのは、ブロック経済政策とABCD包囲網によって経済的な”戦争”を仕掛けられたからであり、侵略戦争を仕掛けたわけではない。(2)サンフランシスコ講和条約とその他の個別講和条約によって、戦後処理のほとんどは精算されておりいまからうだうだ言うのはお門違いである。等。 一つの視点としてストックしておきます。 2013/08/05

jack

2
全く同感。歴史にifは無いんだろうけど、何があったのか、知るべき。☆4.82015/12/11

soleil

2
中世なきアメリカには、騎士道が存在しない。力こそすべて。日露戦争における日本海海戦で日本が圧倒的勝利をおさめたとき、アメリカは本気で日本を怖がり、徹底的に叩こうとした。それが大平洋戦争へとつながる。 戦後、日本を弱体化させるという戦勝国の明確な戦略のもと、共産主義に毒された「敗戦利得者」が、反日思想で洗脳を続けたことが、現在の、国益さえ語れない歪んだ卑屈な国家像をもたらした。そろそろ終わりにして、自国を愛せる国になろう。2012/01/28

Mitz

2
ペリー来航から現在までの日米関係史。非常に読みやすく、ポイントも整理されており、ありそうでなかった本である。ちょっとしたボタンの掛け違いが積み重なり、やがて戦争へ…。日米関係を知ることは、安全保障を考えること。必読です。2011/06/25

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