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お金の流れが変わった!―新興国が動かす世界経済の新ルール

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  • サイズ 新書判/ページ数 243p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569791630
  • NDC分類 333.6
  • Cコード C0233

内容説明

アメリカだ、中国だと右往左往しているあいだに、世界経済のルールは一変していた。世界をさまよう四〇〇〇兆円の「ホームレス・マネー」がいま、大挙して新興国へと向かい繁栄の種子を蒔いている。ところが相も変わらずバラマキや借金を続ける無策な政府に、おとなしく従う日本人…。なぜ金融緩和も財政出動も効果が出ないのか?ウワサ一発で国が吹っ飛ぶ今日的バブルの正体とは?企業も個人も、日本人が「チェンジ」すべきはその世界観。お金の動きをいち早く読み、日本がふたたび大発展するための戦略を語る。

目次

第1章 超大国「G2」の黄昏(アメリカ―「唯一の大国」はいかにして崩壊したのか;中国―バブル崩壊はいつやってくるか)
第2章 お金の流れが変わった!(「ホームレス・マネー」に翻弄される世界;EU―帝国拡大から防衛へのシナリオ;新興国―二十一世紀の世界経済の寵児)
第3章 二十一世紀の新パラダイムと日本(マクロ経済政策はもう効かない;市場が日本を見限る日)
第4章 新興国市場とホームレス・マネー活用戦略(新興国で成功するための発想;日本経済再成長の処方箋)

著者等紹介

大前研一[オオマエケンイチ]
1943年福岡県生まれ。(株)大前・アンド・アソシエーツ、(株)ビジネス・ブレークスルー創業者兼代表取締役。早稲田大学理工学部卒業、マサチューセッツ工科大学(MIT)大学院原子力工学科博士課程修了。(株)日立製作所を経て、72年マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。日本支社長、アジア太平洋地区会長を務める。独立後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院教授、スタンフォード大学ビジネススクール客員教授、オーストラリア・ボンド大学評議員兼教授、韓国梨花大学国際大学院名誉教授、高麗大学名誉客員教授などに就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

54
世界経済が今どのような状態になっているのかがよくわかった。その一方で現政権の景気が的外れなものになってることもわかった。原発事故の前に書いたものなので原発は安全なものと書かれていたが事故後に書かれた続編も読んでみたい。2012/01/25

Kiyoshi Utsugi

35
2010年に出版されたものなので、今から10年も前のものになるのですが。なるほどと思わせるところも多々あります。 その一方で2011年の東北大震災を知ってしまっている今の自分からすると原子力開発への入れ込みようは?となります。MITの大学院で原子力工学で博士号を取得した大前研一なので、思い入れはあるのでしょうけど。 それと誕生して間もないオバマ政権に対するコメントも、今となっては違和感があります。 「ホームレス・マネー」がキーワードで、この活用が重要であるということは納得しました。2022/08/25

めだか

27
非常に分かりやすく書かれている。中国の打出の小槌はなるほどと思わせる。新興国をマーケットとみるか、製造拠点とみるかでどう付き合うかが変わってくる。この本で紹介されている「ネクスト・マーケット」も読んでみようと思う。2011/01/29

佐島楓

23
マクロ経済学やケインズ理論が古くなってしまって役立たず、というのには軽くショック。ネットの普及などの理由でボーダーレスになった反面、経済的には世界中ある意味無法地帯と化してしまったんですね。サブプライムローンのからくり、ギリシャの経済破綻なども理解できたのはよかったけれど、原発の記述はほかの方が言ってらっしゃるとおり残念。あと日本人の感性からして受け入れがたいだろう提案もあった。2011/09/11

ジェンダー

22
作者の体験から作者自身の考え方がわかりやすく解説されていて良かったです。2012/03/06

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