本田宗一郎との一〇〇時間 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 279p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569775920
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

本田宗一郎の人間像を生き生きと描き上げる。

戦後日本を代表する創造的経営者・本田宗一郎。その独特な発想力と人間的哲学を、密着100時間の取材を通して生き生きと描きだす。 

一九八四年初版の名作が、新装版として蘇えった。日本を代表する起業家であり創造的経営者・本田宗一郎。その個性的な発想力と人間的哲学のよってきたる源泉はどこにあるのか。歴史や経済をテーマに魅力的な作品を書き続ける著者が、密着100時間の取材を通して、「世界のホンダ」を創った男の核心を最高の筆致で描き出す。

▼本書は本田宗一郎の人柄を伝えるのみならず、幼少からホンダ創業まで、そしてホンダが発展していく過程をもコンパクトかつ過不足なく描いている。無駄を削ぎ落とした、しかし魅力の全貌をあますところなく伝えている文章は、数多くのファンを獲得してきた著者ならではのもの。であると同時に、優れた才能と才能が、人格と人格が触れ合えばこその核心中の核心が描き出されている。その点においても、本田宗一郎を知る第一冊目としても最適であると同時に、すでに本田宗一郎に詳しい人にとっても新たな発見に満ちていることだろう。

●第一章 土曜日 
●第二章 土曜日の夜 
●第三章 日曜日 
●第四章 月曜日 
●第五章 火曜日 
●第六章 アユ釣りパーティー 
●第七章 あれこれ前半生 
●第八章 ひたむき後半生 
●第九章 あるライバル 
●第十章 もう一人のパートナー 
●第十一章 さわやか御隠居

内容説明

魅力と核心を最高の筆致で描く!本田宗一郎の活動的な日常を、100時間に及んで密着取材。「たいへんな目標だ。だからこそ、チャレンジするんだ」と語る、創造的経営者のバイタリティの根源。

目次

第1章 土曜日
第2章 土曜日の夜
第3章 日曜日
第4章 月曜日
第5章 火曜日
第6章 アユ釣りパーティ
第7章 あれこれ前半生
第8章 ひたむき後半生
第9章 あるライバル
第10章 もう一人のパートナー
第11章 さわやか御隠居

著者等紹介

城山三郎[シロヤマサブロウ]
1927年、名古屋生れ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎えた。一橋大卒業後、愛知学芸大に奉職、景気論等を担当。1957(昭和32)年、『輸出』により文學界新人賞、1959(昭和34)年『総会屋錦城』で直木賞を受け、経済小説の開拓者となる。吉川英治文学賞、毎日出版文化賞受賞の『落日燃ゆ』をはじめ、多彩な作品群は幅広い読者を持つ。2002(平成14)年、経済小説の分野を確立した業績で朝日賞を受賞。2007(平成19)年に逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

読書国の仮住まい

4
ボリューム 前半は四日間の密着、後半は本田宗一郎の人生を総括 世界観 和光市荒川堤防に一機のヘリが降り立つ。 著者は本田に地域のうんちくを聞かされる。 新社長就任パーティーにも、役員会議にも顔を出さない。 周囲が自分に配慮してしまうことを嫌ってだ。 あちこちに工場を作るのはその土地の人間がそこで働くのが一番良いと思うゆえ。 補足事項 トラブルとは小さなものの積み重ねで起きる。 生まれ変わったらもう一度同じ人生を歩くかと聞かれたら、やりたかないと。 二度と同じことはやりたくないから。 燃えるだけ燃えた男。2022/02/19

YT

3
引退後の本田宗一郎への取材を基に書かれた本。伝記の部分も引退後の取材の部分も面白い。ひたすらに技術を追い求める姿に感銘を受ける。本田宗一郎の本は他にも多々あるんだろうけど、城山三郎が書いたことで面白く纏まってる。2015/03/31

オカヤン

3
城山三郎が、本田宗一郎を取材した本。九州や東北に部品工場を建てるの非効率ではとの指摘に、「人が地元で働けるということが地域にはいいんです。物を動かせばいい」と。かっこいい。2014/07/27

トド

2
人間は依怙贔屓するけど、時は依怙贔屓しません。(pg53) 悪いところを素早く見つけて、ぱっと取り替えることができるということは、工場の指揮系統やあらゆる面での管理がよほどスッキリしていないとできるものではない。(pg.195) 色々な矛盾が重なり合って、ニッチもサッチもいかなくなる。旧日本軍のように、退却を転進などと言って繕ってはならない。退却は退却として、潔く退却することだ。(pg.197)2012/04/08

じゅんじい

2
城山三郎が本田さんとヘリで、鈴鹿サーキットへホンダ創立35周年のイベントに行った時のことが、冒頭出てくる。偉人伝のオンパレードみたいな「本田本」と一味もふた味もちがう、妙に明るくてさびしい本田像に親しみを感じてしまいます。2016/04/22

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