出版社内容情報
太陽光と海水を石油に代える新技術を開発!
自然エネルギーや水素は、現在の石油に代えるに充分なエネルギー源にはならない。太陽光と海水でつくるマグネシウムこそ新資源だ!
石油は、環境問題も起こすし、残っている埋蔵量も少ない。では、次のエネルギー資源は何か?
▼太陽光発電が注目されているが、太陽電池で日本のエネルギーをまかなおうとすると、国土の60%を覆う必要がある。
▼気体で、爆発する危険性の高い水素は扱いづらく、水素社会が実現すれば地下が水素貯蔵タンクだらけになる。
▼現在の電気自動車の多くはリチウムイオン電池を積んでいるが、これが普及すると、リチウム資源が不足する。
▼この状況を突破する解こそ「マグネシウム循環社会」である。
▼海水から淡水を取り出して利用し、残ったものに太陽光からつくったレーザーを当てることでマグネシウムを取り出し、燃料として利用する。使った後は、またレーザーを当てることで完全にリサイクル。温室効果ガスも出ない。
▼『タイム』誌で2009年Heroes of the Environmentに選ばれた矢部教授が、二酸化炭素25%削減も実現する新技術を公開する。
●まえがき
●第1章 石油文明に代わるのは、自然エネルギー・水素社会か?
●第2章 太陽光からレーザーをつくる
●第3章 レーザーでマグネシウムをつくる
●第4章 マグネシウムを燃やす
●第5章 海水から淡水とマグネシウムを取りだす
●第6章 マグネシウム循環社会がやってくる!
●あとがき
●参考・参照文献
内容説明
石油の次のエネルギー資源は何か?太陽電池で日本のエネルギーを賄おうとすると、国土の六割を覆う必要がある。水素社会なら地下が水素貯蔵タンクだらけ。リチウムイオン電池を載せた電気自動車が普及すると、リチウム資源が不足する。さらに、今の造水法で世界的な水不足に対応するには、世界の電力を五割増やさねばならない。この状況を突破する解こそ「マグネシウム循環社会」である。『タイム』誌で二〇〇九年Heroes of the Environmentに選ばれた、二酸化炭素二五%削減も実現する新技術を公開する。
目次
第1章 石油文明に代わるのは、自然エネルギー・水素社会か?
第2章 太陽光からレーザーをつくる
第3章 レーザーでマグネシウムをつくる
第4章 マグネシウムを燃やす
第5章 海水から淡水とマグネシウムを取りだす
第6章 マグネシウム循環社会がやってくる!
著者等紹介
矢部孝[ヤベタカシ]
1950年生まれ。1973年に東京工業大学工学部機械物理工学科卒業後、東京工業大学助手、大阪大学講師、同助教授、群馬大学教授を経て、1995年より東京工業大学教授。工学博士。国際計算力学連合理事、国際数値流体力学会名誉フェローなどを務める。東京工業大学発ベンチャー株式会社エレクトラ代表取締役会長、株式会社ペガソス・エレクトラ取締役会長兼務。大阪大学でレーザー核融合研究に従事していた時に考案した計算手法CIP法は世界中に広まり、参照数は1200を超えている
山路達也[ヤマジタツヤ]
三重県出身。雑誌編集者を経て、フリーランスのテクニカルライター、編集者として独立。ネットカルチャー・IT・環境解説記事などで活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。