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荒ぶる波濤―幕末の快男児・陸奥陽之助

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  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569775043
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

龍馬に愛された若き日の陸奥宗光を描く長篇!

紀州藩を一族で脱藩、幕末動乱の波濤に飛び込み、坂本龍馬の信頼を得て活躍した陸奥陽之助。のちの外務大臣・陸奥宗光の疾風の青春時代。

明治時代の外務大臣として、不平等条約改正をはじめ数々の事績を残した陸奥宗光。その若き日は、あの坂本龍馬に「(刀を)二本差さなくても食っていけるのは、俺と陸奥だけだ」と言わしめたほど。本書は、そんな陸奥の青春時代を、よき理解者であり先導者であった坂本龍馬との関係を軸にみずみずしく描いていく。

▼紀州藩の執政だった父が、政敵に職を追われ一族が没落した。少年だった牛麿(のちの陸奥陽之助)は、その理不尽への怒りを胸に江戸に出て苦学に勤しむ。やがて父や義兄が一族で紀州藩を脱藩すると、陽之助も尊王攘夷運動に心を寄せる。

▼しかし坂本龍馬との出会いが、世界への目を開かせた。勝海舟の神戸海軍塾、さらに龍馬が結成した亀山社中、海援隊と行動をともにした陽之助は、周囲から「嘘つきの小次郎」と渾名されながら、龍馬の片腕として活躍し始めるのだが……。

▼龍馬と陽之助の破天荒な青春を見事に活写した、渾身の書き下ろし長篇小説。

●父の肖像 
●忍従の歳月 
●一族脱藩 
●龍馬と小次郎 
●転変 
●神戸海軍塾 
●攘夷のゆくえ 
●長州激発 
●新天地・長崎 
●海援隊発足 
●回天 
●主な参考文献

内容説明

攘夷論が吹き荒れる中世界を広く展望し、新しい日本の進路を模索していた龍馬に、想像を絶する逆境の波が押し寄せていた。龍馬の片腕として陽之助は、その舵取りを見事にこなす!明治の「カミソリ大臣」陸奥宗光の青春時代を描く書き下ろし長篇。

著者等紹介

津本陽[ツモトヨウ]
1929年、和歌山市生まれ。東北大学法学部卒業。サラリーマン生活を経て、小説家を志す。1978年、『深重の海』で直木賞受賞。1995年、『夢のまた夢』で吉川英治文学賞受賞。2005年、菊池寛賞受賞。1997年、紫綬褒章受章。2003年、旭日小綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カラヤ3

1
陸奥宗光の半生を描いている。幕末にはたくさんの血が流されたんだなとあらためて思った。2021/04/17

りょうかん

1
後の外務大臣になる陸奥宗光の礎となる幕末時代。紀州藩を脱藩した陸奥宗光は坂本龍馬と知り合うことをきっかけに、坂本龍馬の師である勝海舟と坂本龍馬に師事し、激動する幕末の中、必死に自分の人生の舵を取る2010/08/16

ジャパン

1
主人公(陸奥)の前半生だけを取り上げたような構成で、後半の活躍や裏話なども興味があったのに端折ったため、後半から(といっても本全体でいえば終盤)に通り一遍の歴史の教科書を読んでいるようで味気なかった。ただ、司馬遼太郎の描くのとは違う、生な感じのえげつない部分を見せた竜馬には、これぐらいでないとあんな時代は生き残れないと感じられ、より実像に近い感じを受けた。特にお金に困ったところや「いろは丸」の衝突賠償のくだりなど。2010/07/15

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