出版社内容情報
元国際情報局長が打ち鳴らす日本外交への警鐘。
行動するつもりのない組織に、情報は必要ない──元外務省国際情報局長が自らの実体験に基づいて打ち鳴らす日本外交への警鐘。
情報をどう収集し、どう分析するか。そして、どう伝えるか──組織が情報に対して真摯に向き合うとき、担当者が工夫しなければならない課題は多い。著者は日本の外交官のなかで数少ない情報職域のプロとして、ウズベキスタン、イランの全権大使などを歴任しつつ、国際情報局長として日本外交の情報能力をブラッシュ・アップした人物。
▼外務省はなぜニクソン・ショックを予測できなかったのか。石油ショックは。イラン・イラク戦争の終結は。ベルリンの壁崩壊は。調査の結果、たどりついた結論は明白だった。ヒントはあったのに、ことごとく見逃していた。
▼この反省から出発して、著者は情報体制の刷新に取り組む。上層部の支持と有力者の無理解、現場からの反発……。
▼本書は、著者の実体験を交えて、情報とは何か、情報体制はどうあるべきか、情報マンの心得とはを刺激的に提言するとともに、著者自身が拠り所とした「情報分析の鉄則10」を披露する野心作。
●はじめに
●第一章 今日の分析は今日のもの、明日は豹変する
●第二章 現場に行け、現場に聞け
●第三章 情報のマフィアに入れ
●第四章 まず大国(米国)の優先順位を知れ、地域がこれにどう当てはまる?
●第五章 十五秒で話せ、一枚で報告せよ
●第六章 スパイより盗聴
●第七章 情報革命:「知るべき人へ」の情報から「共有」の情報へ
●第八章 情報グループは政策グループと対立する宿命(かつ通常負ける)
●第九章 学べ、学べ、歴史も学べ
●第十章 独自戦略の模索が情報組織構築のもと
内容説明
CIA、旧KGB、MI6等々、数多くの情報機関と交流した著者が抱いた疑問―それは日本はほんとうに情報を必要としているのか、だった。元・外務省国際情報局長が明かす国際諜報戦争の真実。
目次
第1章 今日の分析は今日のもの、明日は豹変する
第2章 現場に行け、現場に聞け
第3章 情報のマフィアに入れ
第4章 まず大国(米国)の優先順位を知れ、地域がこれにどう当てはまる?
第5章 十五秒で話せ、一枚で報告せよ
第6章 スパイより盗聴
第7章 情報革命―「知るべき人へ」の情報から「共有」の情報へ
第8章 情報グループは政策グループと対立する宿命(かつ通常負ける)
第9章 学べ、学べ、歴史も学べ
第10章 独自戦略の模索が情報組織構築のもと
著者等紹介
孫崎享[マゴサキウケル]
昭和18年(1943)旧満州国鞍山生まれ。昭和41年(1966)東京大学法学部中退、外務省入省。英国(2回)、ソ連(2回)、米国(ハーバード大学留学)、イラク、カナダ勤務を経て、情報局分析課長、駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、駐イラン大使を歴任。平成14年(2002)防衛大学校教授に転出し、平成21年(2009)3月退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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