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情報と外交―プロが教える情報マンの鉄則10

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  • サイズ B6判/ページ数 237p
  • 商品コード 9784569774251
  • NDC分類 391.6
  • Cコード C0030

出版社内容情報

元国際情報局長が打ち鳴らす日本外交への警鐘。

行動するつもりのない組織に、情報は必要ない──元外務省国際情報局長が自らの実体験に基づいて打ち鳴らす日本外交への警鐘。

情報をどう収集し、どう分析するか。そして、どう伝えるか──組織が情報に対して真摯に向き合うとき、担当者が工夫しなければならない課題は多い。著者は日本の外交官のなかで数少ない情報職域のプロとして、ウズベキスタン、イランの全権大使などを歴任しつつ、国際情報局長として日本外交の情報能力をブラッシュ・アップした人物。

▼外務省はなぜニクソン・ショックを予測できなかったのか。石油ショックは。イラン・イラク戦争の終結は。ベルリンの壁崩壊は。調査の結果、たどりついた結論は明白だった。ヒントはあったのに、ことごとく見逃していた。

▼この反省から出発して、著者は情報体制の刷新に取り組む。上層部の支持と有力者の無理解、現場からの反発……。

▼本書は、著者の実体験を交えて、情報とは何か、情報体制はどうあるべきか、情報マンの心得とはを刺激的に提言するとともに、著者自身が拠り所とした「情報分析の鉄則10」を披露する野心作。

●はじめに 
●第一章 今日の分析は今日のもの、明日は豹変する 
●第二章 現場に行け、現場に聞け 
●第三章 情報のマフィアに入れ 
●第四章 まず大国(米国)の優先順位を知れ、地域がこれにどう当てはまる? 
●第五章 十五秒で話せ、一枚で報告せよ 
●第六章 スパイより盗聴 
●第七章 情報革命:「知るべき人へ」の情報から「共有」の情報へ 
●第八章 情報グループは政策グループと対立する宿命(かつ通常負ける) 
●第九章 学べ、学べ、歴史も学べ 
●第十章 独自戦略の模索が情報組織構築のもと 

内容説明

CIA、旧KGB、MI6等々、数多くの情報機関と交流した著者が抱いた疑問―それは日本はほんとうに情報を必要としているのか、だった。元・外務省国際情報局長が明かす国際諜報戦争の真実。

目次

第1章 今日の分析は今日のもの、明日は豹変する
第2章 現場に行け、現場に聞け
第3章 情報のマフィアに入れ
第4章 まず大国(米国)の優先順位を知れ、地域がこれにどう当てはまる?
第5章 十五秒で話せ、一枚で報告せよ
第6章 スパイより盗聴
第7章 情報革命―「知るべき人へ」の情報から「共有」の情報へ
第8章 情報グループは政策グループと対立する宿命(かつ通常負ける)
第9章 学べ、学べ、歴史も学べ
第10章 独自戦略の模索が情報組織構築のもと

著者等紹介

孫崎享[マゴサキウケル]
昭和18年(1943)旧満州国鞍山生まれ。昭和41年(1966)東京大学法学部中退、外務省入省。英国(2回)、ソ連(2回)、米国(ハーバード大学留学)、イラク、カナダ勤務を経て、情報局分析課長、駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、駐イラン大使を歴任。平成14年(2002)防衛大学校教授に転出し、平成21年(2009)3月退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nori

2
2009年発行の本作で筆者は「アメリカと同じ政策を選択するという前提であれば情報は必要ない。独自の政策を検討するからこそ必要とされるのが情報である」と述べている。以来、日本政府において「日本の国益とは何か」また、「日本独自の外交政策」を見出すことに至ったんだろうか。イラン・イラク戦争やベルリンの壁崩壊の裏で各国がどんな動きをしていたかなどに触れ、外交における情報収集がいかに重要か感じた。2015/11/28

うさっぴ

2
半分くらい読んで、あとは流し読み。著者は外務省で情報に特化した道を歩んでこられ、ソ連で5年、イラクとイランでもおのおの3年弱勤務されている。非常に危険と隣り合わせな仕事だと感じた。2015/03/13

メルセ・ひすい

2
12-125 外交官を閣下と呼ばせること自体・異常人格群! 米国のソフトパワーの洗脳に!かなりきつい自伝風・確かにキャリアは華々しいが、自信過剰、東大に多いタイプ。日本の外交は欧米各国から見れば最低の評価。自覚が無い。基督教徒? 基督礼賛!ケンタッキー・ヘブロン近郊の「天地創造博物館」知ってますか?キリスト教って正しいの? ノアの箱舟って本当ですか ? CIA、旧KGB、MI6など数多くの情報機関と交流した元・外務省国際情報局長が、自らの経験を交えながら、国際諜報戦争の真実を明かす 2010/02/12

yurari

1
外交、国防について考えさせられた。こういったテーマは、義務教育の場で学んでこなかったが、きちんと学ぶ必要があると思う。日本の国益とは何だろうか?また、情報と政策の関係については非常に難しい問題だとも思った。本来、情報があり、それを分析し、政策が決定されるが、政策が先行する事があるらしい。そうなると、真の情報を伝えると潰される可能性が出てくる。つまり組織で生き残れない。解決しようにも、あまりに問題が根深い。2013/09/02

shimano

1
元外務省国際情報局長である著者が、ご自身の経験をもとに「情報」と「外交」について述べた本です。 外交舞台の話は物語のようでとてもおもしろかったのですが、我が国の情報収集・分析能力に課題を感じさせられました。 国防に関心のある方にも参考になる箇所があると思います(著者は元防衛大学校教授でもあります)。2010/01/20

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