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天才脳は「発達障害」から生まれる

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  • サイズ B40判/ページ数 228p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569771076
  • NDC分類 281.04
  • Cコード C0211

出版社内容情報

5人の天才たちの人生が物語る「障害」の強み。

信長、北斎、熊楠、英世、中内……。時代を象徴する5人の天才たちの生き様は、「障害」のマイナス面だけでなくプラスの効用を物語る。

キレやすかった信長、段どりできない北斎、浪費グセの野口英世。

▼だからこそ彼らは偉人になった。

▼かけがえのない才能を殺さないために

▼キレやすく執拗だった織田信長、段どり・あとかたづけができなかった葛飾北斎、異常なまでにものを書きまくった南方熊楠、お金にだらしがなかった野口英世、際限のない欲望に駆られ働きつづけた中内功。彼らの伝記や日記を読み解くと、コミュニケーションや日常生活に独自の困難を抱えていたことは明らか。脳になんらかの機能障害があったのではないかと筆者は推測する。

▼大切なのは、だからこそ彼らは「天才」たりえたのだ。「障害」の負の側面ばかりにとらわれ、才能を殺しがちの日本社会に必要な発想の転換。

▼【特異な生涯を送った5人の天才たち】

▼CASE1 キレやすい信長

▼CASE2 かたづけられない北斎

▼CASE3 てんかんもちの熊楠

▼CASE4 野口英世の放蕩癖

▼CASE5 サバイバーとしての中内功

●はじめに 
●CASE1 キレやすい信長 
●CASE2 かたづけられない北斎 
●CASE3 てんかんもちの熊楠 
●CASE4 野口英世の放蕩癖 
●CASE5 サバイバーとしての中内功※ 
●おわりに ――日本社会の活力の回復を目指して ※功=正式な字は“エ+刀”

内容説明

キレやすく執拗だった織田信長、段どり・あとかたづけができなかった葛飾北斎、異常なまでにものを書きまくった南方熊楠、お金にだらしがなかった野口英世、際限のない欲望に駆られ働きつづけた中内功。彼らの伝記や日記を読み解くと、コミュニケーションや日常生活に独自の困難を抱えていたことは明らか。脳になんらかの機能障害があったのではないかと筆者は推測する。大切なのは、だからこそ彼らは「天才」たりえたのだ。「障害」の負の側面ばかりにとらわれ、才能を殺しがちの日本社会に必要な発想の転換。

目次

1 キレやすい信長
2 かたづけられない北斎
3 てんかんもちの熊楠
4 野口英世の放蕩癖
5 サバイバーとしての中内功
おわりに 日本社会の活力の回復を目指して

著者等紹介

正高信男[マサタカノブオ]
1954年大阪生まれ。大阪大学人間科学部卒業、同大学院人間科学研究科博士課程修了。学術博士。アメリカ国立衛生研究所(NIH)客員研究員、ドイツ・マックスプランク精神医学研究所研究員、京都大学霊長類研究所助手、東京大学理学部助手、京都大学霊長類研究所助教授を経て、同研究所教授。専攻は認知神経科学。ヒトを含めた霊長類のコミュニケーション研究の第一人者である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Isamash

22
正高信男(霊長類研究所教授)2009年発行著作。タイトルとはそぐわない内容であったが、天才に共存する必然の様な欠点が描かれていた。天才として信長、北斎、熊楠、野口英世、中内㓛を取り上げていた。信長の項では弱い尾張の兵だからこそ年中戦える職業兵士が生まれたと書かれていた。在野で粘菌を研究した熊楠のことは全く知らなかったので、彼に関する記載は興味深かった。野口英世の放蕩癖は全く知らなかった。詐欺まがいの婚約破棄までしていたとか。努力の天才とみなしていて、背水の陣様の米国での凄まじい研究への没頭ぶりは印象的。 2023/11/05

Tadashi_N

20
常ならぬ働きは、常ならぬ脳から。2015/11/06

8
ざっくり斜め読み、この様な捉え方はあると思う。(感想になるが、ただし現在、今の世の中に置いて「〜障害」という病名ばりの名称がついていることは、今の社会システムでは淘汰する、淘汰していく流れである。(淘汰というのか改善というのかいい言葉が無い。医学的には治療、ダーウィン的には、淘汰)、、、障害あるひとが天才かと逆は成り立たない。また天才がすべてそうであるかと言うと、それも違うと思う。)2014/08/23

Humbaba

8
人間の能力の総和は,だれであってもそう大きく変わるわけではない.天才と呼ばれる人は,その分野においては他の追随を許さない能力を持っている.しかし,その分外のところが欠けているという人が多い.その欠けこそが,その能力をより高いレベルに引き上げたとも言える.2013/01/22

たこやき

8
論理展開が滅茶苦茶。織田信長、葛飾北斎、南方熊楠、野口英世、中内功のエピソードを無理矢理、発達障害に結びつけているだけ。まず、彼らは発達障害だったのか、ということすら疑わしいし、また、それを安易に様々な事象に結びつけすぎ。中内功など、戦争体験でPTSDになり、それが政府などへの対抗心になった、なんていうが、PTSDは発達障害じゃないし、PTSDの意味すら間違えている節がある(戦争体験で人生観が変わる、というのはPSTD関係ない) 読み物としてもつまらない2009/09/28

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