PHP文庫<br> 日本経済を滅ぼす「高学歴社員」という病

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PHP文庫
日本経済を滅ぼす「高学歴社員」という病

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  • サイズ 文庫判/ページ数 251p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569767284
  • NDC分類 336.4
  • Cコード C0130

出版社内容情報

朝日新聞、電通、東芝……一流企業は、なぜ失敗したのか? その原因は、「リスク回避」「自己保身」などを強く求める高学歴社員にあった!

内容説明

東芝、朝日新聞、財務省―繰り返される組織の不祥事は、なぜ起こるのか?そこには、一流大学卒のエリート経営者にもかかわらず、コンプライアンスよりも自己保身を優先させる「高学歴社員」の体質があった。彼らの行動原理は、一体どういうものなのか、組織を崩壊させないマネジメントとは?戦場のような現代のビジネス環境で生き残るためには必読の書。

目次

第1章 組織を滅ぼす「高学歴社員」とはどういう人間か?(優秀な人材がしでかす驚くべき不祥事;謎を解くカギは就職企業人気ランキングにあり? ほか)
第2章 脆弱なマネジメントが招く大きな危機(誤りを認められないマネジメント;「すき家」が直面したアルバイト大量離脱 ほか)
第3章 暴走する現場のかくも危険な反乱(無茶な方針をカバーし続けた末の「逆ギレ」;現場の「被害者意識」が「加害者意識」へと転換される ほか)
第4章 既得権にしがみついて、すべてをなくす(成長する産業を発展させるためには「投入量を増やす」しかない;バター不足を自作自演する既得権益団体 ほか)
第5章 これから、どうしていくべきか?(転職をしても組織から抜けられない;自分自身の「無収入生存月数」を計算してみる ほか)

著者等紹介

上念司[ジョウネンツカサ]
1969年、東京都生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。在学中は創立1901年の弁論部・辞達学会に所属。日本長期信用銀行、臨海セミナーを経て独立。2007年、経済評論家・勝間和代氏と株式会社「監査と分析」を設立。取締役・共同事業パートナーに就任(現在は代表取締役)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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roatsu

14
上念氏による高学歴社員の5つの定義が秀逸。実際の学歴はさておき日本人が共通で抱える欠点と思われ、我が身を省みる必要があるだろう。政官財問わず、エリートとされる組織で繰り返される同じような犯罪的不祥事が何を原因としているか説得力のある一つの見解が得られるだろう。傷つきたくない、既得権を失いたくない、がゆえに道理を無視して保身と情実に流れる人間の狡さ、弱さを知りどう律するかは基本的だけど永久のテーマだと思う。脆弱なマネジメントの罪深さを説くために事例に出される民主党政権、朝日新聞、旧社保庁の醜悪な実態はほんの2017/07/02

フロム

9
目の付け所はいいのに、分析の底が浅くて世の中にこう言う悪い人がいまっせぇ~程度に落とし込まれてい所が悲しい。もっと定量的に高学歴社員が重要ポストの何%を占めると会社は傾く傾向にあるとか、低学歴の集まりだった会社が高学歴の社員にシフトし全体の何%を占めると利益又は売上が低下するとか。そう言うのだろう読者が求めているのは。第一リスクテイカーたれと言ってる著者自身さえ、どちらかと言えばリスク回避思考。老後が暮らしがどうのと辛気臭い事この上ない。そこは老後等ない!俺達にバックミラーはいらない位は言って欲しい。2017/08/24

koheinet608

8
なぜ、少なくない日本企業では「会社の利潤と全く関係ない、仕事のための仕事を、一生懸命行い、労働生産性を下げることに、ある意味必死になり、社内の良識派(現場と顧客重視)を排除してまで、不毛なことをするのか?」 これを理解する鍵が、日本企業のトップ層にいる高学歴社員達の行動様態です。 この高学歴社員たちの行動様態は、非常に奇妙・独特です。 なぜなら、自分達のアクションが、会社の利潤に貢献しないことばかりだからです。ただ、本書では著者の分析はかなり浅めです、しかし提起した問題は、とても興味深いと思います。 2017/12/22

hiyu

7
「高学歴社員」について、これだと誤解を生じさせかねないのではないか。高学歴社員ではなく、違う表現が良かったような気もする。ふと思うのだが、いわゆる高学歴社員だけの問題ではなく、単純に企業規模であるとか、実務経験の差等々、その影響も考慮されてもよいのではないかとも感じる。ただし、後半から終盤にかけて、ああなるほどという思いにもさせられた。2017/09/11

香菜子(かなこ・Kanako)

4
一流大学卒で高学歴の社員たちが高学歴社員病に陥って組織の不祥事を繰り返す、著者の上念司先生はそう主張しているけれど、信憑性が感じられない。高学歴な人間に対する僻みややっかみ、嫉妬が感じられました。2017/07/11

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