出版社内容情報
日本近現代史研究の第一人者にして、時代を生きた証言者である著者の「昭和史」エッセイ。知的興奮とユーモアにあふれる筆致が楽しい好著。
【著者紹介】
作家
内容説明
昭和5年に下町で生まれ、東京大空襲で九死に一生を得て越後長岡に疎開。昭和28年に文藝春秋新社に入社し、編集者として歩み始めた著者は、歴史好きが高じて昭和史に没頭した。今や研究の第一人者にして自らが体験者という、まさに「昭和の語り部・生き証人」といえる。そんな著者が、該博な知識と透徹した見識で、自らの来し方を踏まえて軽妙かつ滋味深い筆致でつづる随想集。
目次
第1章 「昭和史」のなかのわたくし(戦後史のなかのわたくし;安吾の特攻隊賛美 ほか)
第2章 編集者の視線から(雑誌に見る風景;夏目漱石の死生観 ほか)
第3章 言葉のコラム(割り切る言葉;三という数字 ほか)
第4章 歳時のコラム(年賀状一世紀;狂言「節分」 ほか)
著者等紹介
半藤一利[ハンドウカズトシ]
作家、歴史探偵を自称。1930年東京生まれ。1953年東京大学文学部卒業。同年(株)文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」各編集長、出版局長、専務取締役などを歴任、1994年に退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tadashi_N
27
近代史を学ばない、学んでも活かせない日本人のなんと多いことか。2021/06/28
Cinejazz
1
「昭和」を歩んできた著者が、<文藝春秋>の編集に携わった体験の記憶は、特筆すべきものがある。殊に、戦争の悔恨と鎮魂を基調にした論説は、何が国民を戦争へと駆り立てたのか、戦火に巻き込まれた銃後の人々の心情など、激動の昭和を生きた人間として、後世に語り継ぐべき義務があるとしている。2018/11/13
くらーく
0
平成もあと1,2年ですかね。そうすると、平成、昭和と2元号前の話ですか。しかも、戦前の話も多いので、知っている人もかなり少なくなりますな。 2017/08/26
y.miyazaki
0
初期の昭和史の本当が知りたくて、ふと手にとってみました。2015/03/08
tecchan
0
半藤一利氏の博学は凄い。著者のエッセイ集であるが、歴史的だけでなく様々な分野を描いて面白い。2023/12/31