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危機突破の経済学―日本は「失われた10年」の教訓を活かせるか

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  • サイズ B40判/ページ数 164p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569709604
  • NDC分類 332
  • Cコード C0033

出版社内容情報

2008年度ノーベル経済学賞受賞者であり、あのインタゲ論の提唱者が、不況にあえぐ日本のためだけに語りおろして、堂々緊急発刊!

日本は「失われた10年」の教訓を活かせるか――あの大不況を超える世界規模の経済危機が日本に襲いかかっている。実質GDPの前期比は年率換算で14.4%マイナス、15.2%マイナス(速報値)と、2期連続で戦後最悪を更新しそうな勢いである。楽観論・悲観論と無責任な言論・主張が日本国内でも飛び交うなか、2008年度ノーベル経済学賞受賞者が、日本人のために「正論」を説いた! いま最高峰にいる「闘う」経済学者が、現実をシビアに直視しつつ、あらためて日本経済への処方箋を直截簡明に述べた本書は、日本人のために、わざわざ語りおろされたものであり、日本がどうすべきか、アメリカそして世界経済はどうなるかという大命題を、経済が苦手な人々にもよくわかるように言及している。より力強い金融・財政政策を断行し、ほどよいインフレにしていくことが、いまの日本に必要とされている。巻末には、気鋭の論客・若田部昌澄氏が解説をしている。

●序にかえて 
●第I部 日本は危機を突破できるか 〈I〉「失われた10年」の教訓を日本は活かせるか 〈II〉危機はなぜ起こったのか 〈III〉日本は何をしておくべきだったのか 〈IV〉ドルと円のゆくえ  
●第2部 アメリカと世界の経済はどうなる 〈V〉オバマは「チェンジ」できるのか 〈VI〉アメリカ経済のゆくえ 〈VII〉世界経済の未来 
●結びにかえて 

[解説]闘う経済学者、ポール・クルーグマン ――若田部昌澄(早稲田大学政治経済学術院教授)

内容説明

このままでは「失われた25年」になってしまう。2008年度ノーベル経済学賞を受賞した経済学者が不況にあえぐ日本へ緊急直言!

目次

第1部 日本は危機を突破できるか(「失われた10年」の教訓を日本は活かせるか;危機はなぜ起こったのか;日本は何をしておくべきだったのか;ドルと円のゆくえ)
第2部 アメリカと世界の経済はどうなる(オバマは「チェンジ」できるのか;アメリカ経済のゆくえ;世界経済の未来)

著者等紹介

クルーグマン,ポール[クルーグマン,ポール][Krugman,Paul]
1953年、ニューヨーク州生まれ。エール大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)、スタンフォード大学で教鞭をとり、現在はプリンストン大学教授。レーガン政権で大統領経済諮問委員会委員、また、IMFや世界銀行、EC委員会のエコノミストを歴任。NYタイムズのコラムニストとしても知られる。日本では、インフレ・ターゲット論の提唱者として名高いが、主な研究分野は国際貿易である。91年にジョン・ベイツ・クラーク賞受賞。2008年にはノーベル経済学賞を受賞する

大野和基[オオノカズモト]
1955年、兵庫県西宮市生まれ。東京外国語大学英米学科卒業。79年に渡米、コーネル大学で化学を、ニューヨーク医科大学で基礎医学を学ぶ。その後、現地でジャーナリストとしての活動を開始、医療問題からスポーツ、経営、経済まで幅広い分野での取材・執筆を行っている。97年に帰国し、現在も海外での取材に従事しつつ、執筆・翻訳活動に精力的に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夕刻

2
危機突破?いいえ、未だにできていません。日本銀行は失われた10年から何も学んでいない、と再確認出来る本。クルーグマンの本にしては読みやすい。2011/09/18

風見じじい

1
インタビューを元に作った本ということで、何かテレビ番組を見ているような、内容が散漫な印象でした。ただ、「日銀は4%のインフレターゲットを打つべき」、「基軸通貨そのものにはあまり意味がなく、ドルが基軸通貨であるメリットは1%の10分の1か2」といった点が引っ掛かりました。2012/09/12

sherbet

1
インタビューを文字に起こした本で内容は薄い。新書サイズのハードカバーで文字も大きいので一時間程度で読み終わる。あえて今から読むほどの価値は感じられなかった。クルーグマンが本書のインタビューを受けた時点で世界経済にどのような意見を持っていたのか知りたい人が読めば多少は価値のある本かも。2011/11/09

ふら〜

1
インフレターゲット、公共投資などの財政政策。失われた10年は「なにをしたらうまくいかなくなるか」についての教訓。2011/07/04

RYU

1
特定の産業の維持・再生のため救済策をうつことには概ね懐疑的。いまの危機はサブプライムによるものではなく、何が原動力となって経済が回復するのかがはっきりしない。アメリカの盤石な成長産業はヘルスケアとみている。2009/08/08

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