図解 歴史をつくった7大伝染病―知られざる世界の裏面史

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  • サイズ B5判/ページ数 95p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784569704760
  • NDC分類 493.8
  • Cコード C0020

出版社内容情報

世界の歴史がいかに伝染病によって大きな変革をとげてきたかをビジュアルに解説。教科書が教えてくれない、知られざる世界の裏面史。

細菌とウイルスがいかに世界史を変えてきたか。

細菌とウイルスが歴史を変える! まさに知られざる世界の裏面史に光をあてたのが本書。過去、感染症がいかに大きな社会変革をもたらしてきたか。主として7つの伝染病を取り上げ、豊富なビジュアルを駆使して明らかにした。

▼視点を変えると、驚くべき歴史の因果関係が浮き彫りになる。たとえば、ローマ帝国の拡大とともに燃料調達のために行なわれた森林伐採。これがイタリアの風土病にすぎなかったマラリアを兵士内に蔓延させ、ついには帝国を分裂・滅亡にまで追い込んでいく。中世ヨーロッパでは黒死病(ペスト)が繁栄と衰退の大きな分かれ目となった。そして、ルネサンス運動がもたらした性の解放が梅毒を蔓延させ、その梅毒への恐れから、禁欲を説く新たな宗教観が誕生するといった具合。

▼もちろん、人類の叡智はこうした感染症を苦労の末に克服してきたわけで、そうした足跡を紹介すると共に、最近の脅威である新型インフルエンザも取り上げている。

[巻頭特集]感染症による文明の混乱と発展の歴史 
[PART1]ハンセン病とマラリア 
[PART2]天然痘 
[PART3]ペスト(黒死病) 
[PART4]梅毒 
[PART5]結核と新型インフルエンザ

内容説明

細菌とウイルスが歴史を変える。過去、感染症がいかに大きな社会変革をもたらしてきたかをビジュアルに紹介。教科書が決して教えてくれない、もう一つの世界史。

目次

巻頭特集 感染症による文明の混乱と発展の歴史
1 ハンセン病とマラリア
2 天然痘
3 ペスト(黒死病)
4 梅毒
5 結核と新型インフルエンザ

著者等紹介

岡田晴恵[オカダハルエ]
1963年生まれ。共立薬科大学修士課程卒業、順天堂大学医学部博士課程中退、ドイツ・マールブルク大学医学部ウイルス学研究所留学(アレクサンダー・フォン・フンボルト奨学研究員)。現在、国立感染症研究所ウイルス第3部研究員。専門は、感染免疫学、ワクチン学、ウイルス学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

13
マラリア、ハンセン病、天然痘、ペスト、梅毒、インフルエンザと歴史との関わり。どの病も風土病だったものがゲルマン民族の大移動や十字軍、モンゴルの遠征、大航海時代等の人の移動によって、全世界へと広がり、免疫をもたない人々の間に大流行する。コロンブスによって天然痘が輸出され、梅毒が輸入されたという文章にはアーとなった。1492年にコロンブスがアメリカに到達し、1512年には梅毒が日本に入ってきたらしく、キリスト教とか鉄砲とかで南蛮人に会うより早く、梅毒とあっちゃうのってすごいなあと人間の性欲にむしろ感心する。2016/09/15

いのうえ

0
ペストネタを探して古本購入。(個人的に)ドイツの博物館が怖い理由(と思える背景)が少し。怖い怖い。2014/01/26

de sang-froid

0
天然痘、結核、ペスト、梅毒、インフルエンザ、ハンセン病など耳慣れた病気だが病気についての知識は殆ど無い。様々な病気の感染拡大が世界に与えた影響の大きさにも驚くが、病気の感染が歴史にも大きく関与してきたことに初めて気づいた。2009/12/13

takizawa

0
パンデミック対策が唱えられ久しい気がするが、伝染病対策は政治にとって欠かせない。本書は、横から見る世界史。特に、ハンセン病は憲法の判例で出てきたとこだったので、興味深く読めた。2008/12/20

ニャンtel inside

0
感染症の歴史ではなく、それらが歴史を動かした(かも)という本です。対処法が判らない病に対して、眉唾だけどすがってしまう市民の気持ち。毎年クレ○リンを据え置きしている自分には良くわかります。というか、中世ヨーロッパ時代と変わらないことを現在もしているのが、人間の進化のしなさだな、と。公衆衛生の大切さは広まっているのかな。地理が苦手なので、要所で地図を載せてくれたのは助かりました。2021/01/10

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